今は何でもカンタンに手に入る時代で「ヒマでヒマで何もすることがない！死にそうだ！」なんてことも少なくなってきました。
休みの日、何もすることがなければ、ベッドでずっとYouTubeを見ていれば気付いたら1日が終わっていることでしょう。
Amazon PrimeやNetflixを契約しているなら、好きな映画やドラマを好きなだけ見て過ごすことができます。
「いけない。ダラダラしすぎた。」と反省したら、これまたYouTubeで勉強することもできます。最近は数学や歴史を解説するYouTuberなども増えており、もはやYouTubeだけで勉強を完結させてしまうこともできるわけです。
勉強以外にもビジネス情報を発信するYouTuberもいます。彼らの動画を流すだけで一流のビジネスマンの思想を学べてしまうわけです。
「勉強だけじゃ物足りない！お金も稼ぎたい！」なんて人には「初心者でも1ヶ月で◯◯万円稼げるブログ術！」みたいなnoteも売られています。ビジネスのエッセンスが短く凝縮されており、それを読み込んで実践すればお金がカンタンに稼げしまうのかもしれません。
他にも『1日3分で痩せるエクササイズ』とか『飲むだけで腹筋がバキバキになるサプリ』など、時間や労力を割かなくてもすごい効果がえられると謳う商品が世間に溢れています。
しかし、ここでちょっと立ち止まってみてください。皆さんは今、カンタンな方に流されていませんか？
YouTubeを見て過ごすことは、とてもカンタンです。無料で楽しい動画がいつまでも見放題。勉強だってできちゃいます。
しかしそれは、本当に自分のためになっているのでしょうか？
僕はそうは思いません。結局のところ、何かでしっかりとした成功を修めるには、自分の頭で考えることが必要不可欠だからです。
この「しっかりとした成功」とは、誰にも真似されず、自分だけの強みを持った上で成果を上げることを指します。
「誰にも真似されない」とは「独自性」「オリジナリティ」と言い換えることができます。そしてその「誰にも真似されない」ものを生み出すために、自分の頭で考えることが必要不可欠なのです。
例えばYouTube。これをただ見ているだけだと自分の頭で考える力は身につきません。気になったポイントがあったからと言って、そこでいちいち停止して調べて疑問を解決する、なんて人はいませんよね？YouTuberが話すのにまかせてただただ聞いて見て終わる。
その直後は賢くなったと思うかもしれません。でもそれは多くの場合「賢くなった気がするだけ」で終わっていると思います。
コメント欄には「勉強になった！」「すごい感動した！」なんてセリフが溢れていますが、5分後に彼らにさっきの内容僕に説明してと言ったら90%が何も伝えられないのではないでしょうか。
ビジネス系の有料noteも同じです。読んだ後に賢くなった気がするかもしれません。しかしそれは結局、不勉強で今まで本にお金を使わなかった人が「自己投資」という都合のいい言葉に酔っているだけに過ぎません。また仮にnoteにある方法で一時的にお金を稼げたとしても長続きはしないでしょう。なぜならその方法は同じくnoteを買った人によって実行されており、オリジナリティがないからです。多くの場合、一時的に稼げた実績を大々的にSNSで吹聴し「僕と同じくらい稼ぎたいなら僕のnoteを買ってね！」と情報商材を売り捌くのが末路だと思います。
筋トレも同じで、まず大前提としてトレーニングもせず食事管理もせず、筋肉がついたり痩せることはありません。ちょっと考えれば分かることです。ラクしていい体になれるわけがない。
今の時代、ただ受け身でいても、たくさん楽しいモノ、賢くなった気にさせてくれるモノに触れていれば退屈はしないでしょう。
しかし本当の意味で充実しているかという点に関しては疑問が残ります。
僕の場合は、自分の頭で考えて自分オリジナルの強みを持つことが何よりも大切だと思っています。
そのために誰でもできる最もコスパがいい方法が読書です。
動画と違い、読書は自分のペースで進めることができます。気になることがあったら調べる、ちょっと止まって自分で考える。このちょっと止まって自分で考えることが何よりも重要なんです。
そして僕は同じテーマの本を何冊も読むことにしています。例えば「お金」がテーマの本を一冊ではなく十冊読んだり。なんでそんなことをするかというと、一冊読んだ程度じゃ何も賢くなれないからです。動画と同様、なんとなく賢くなった気で終わってしまいます。何度も言っているように、自分オリジナルの考えを持つことが大切なんですね。一冊で終わってしまったら、同じようにそれ一冊で満足した何千人、何万人もの人と何も変わりがありません。
他にも何冊か読んで、今まで読んだ本で学んだことと組み合わせることで自分独自のアイデアが湧いてくるわけです。
数字でカンタンに説明すると、あるテーマ(お金でもビジネスでも心理学でも何でも)について書かれた本が100冊あるとして、その中からとある本Aを読むとします。もちろんA一冊読んだだけではAに書いてあることしか学べません。
一方でその100冊から10冊を選んで読むとします。
100冊から10冊を選ぶ組み合わせは100C10=17,310,309,456,440と約17兆通りもあります。
100冊ある中から1冊しか読んでない人は残りの17兆通りの可能性を捨てているとも言い換えることができます。1冊で終わってしまうのは非常にもったいない。
しかし何でも無料で楽しめる時代に、本を買うお金や読む時間をかけるのはきっと面倒でしょう。しかし自分だけの強みを身に着けるためにはその面倒な過程が必ず必要なのです。ラクして最短距離を行こうとするのは、結局遠回りになってしまうんです。
カンタンに楽しめてしまう、賢くなった気にさせてくれるモノが溢れている今こそ、あえて面倒なコトにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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