日本初プロゲーマーの梅原大吾さんの「勝ち続ける意志力」を読みました。
ウメハラさんは日本で初めてプロゲーマーになりました。
「背水の逆転劇」と呼ばれている伝説の動画は皆さんも一度は見たことがあるかもしれません。
僕はゲーセンでゲームをしないのでストリートファイターをやったこともありませんが、これはまさに神技です。体力ゲージがほぼゼロからの大逆転。会場の盛り上がりも驚きです。ゲームが多くの人の湧かせる力があることを証明した一戦でもあります。
そんなウメハラ氏の著書「勝ち続ける意志力」では「勝つ」ためにウメハラ氏が意識していることではなく、「勝ち続ける」ために大切なことが書かれています。
ウメハラ氏曰く、一回勝つだけなら、相手の意表をついたりすれば、誰でもできる。しかしチャンピオンであり続けるためには勝ち続けなくてはいけない。しかし99.9%の人間は勝ち続けることができない。とウメハラ氏は語っています。
ウメハラ氏がトップゲーマーであり続ける理由は、圧倒的な練習量と反省にあります。
みんなが受験をして進学する中、自分にはゲームしかなかった。ゲームだけに熱中していて不安になることもあったが、自分がゲームに注いでいる並外れた練習量は、決してバカにされるべきものではない。とウメハラ氏は中学校の時から感じていました。
ウメハラ氏は、試合に勝っても派手に喜ばず、すぐに反省をします。「何が良かったのか」「どこに改善の余地があるのか」慢心していてはすぐに抜かれるため、自ら変化することを好みます。
同じゲームをやり続けない。日々新しいゲームに挑戦する。などなど。
一度ゲームの世界を離れ、麻雀でトップを取ろうとした時期もあったそうです。
その時は雀荘で働き、とんでもなく上手い人のプレイを10時間以上観察し続けるなど、常識はずれの集中力を発揮しました。
ひたすら試行して反省して次に活かす。
当たり前のことですが、これをひたすら続けるのは至難の業です。事実、ブログを書いたり、筋トレしたり、これらは継続することで形になりますが、多くの人が結果が出ないうちに挫折します。
「勝ち続ける意志力」で特に印象に残ったのは、挫折を経験しゲームも麻雀もやめたウメハラ氏が、一時期介護施設で働いていたエピソードです。
ウメハラ氏は近所の介護施設で約一年半働いていました。
介護は力仕事も多く、とんでもなく疲れるだろうと思っていてウメハラ氏でしたが、意外にも体を動かす仕事が心地よく、ないより人に感謝されて仕事することが新鮮で楽しかったと語っています。
この介護の仕事が転機となり、毎日勝ち続けなくてはいけないというプレッシャーから解放され、以前より肩の荷がおりた状態で勝負に挑めるようになったウメハラ氏は、復活を遂げることができました。
勝ち続けるためには何が必要なのか。
eスポーツという概念がまだ無い時代に、ひたすらゲームに熱中し、勝ち続けるために並外れた努力を続けたウメハラ氏。ぜひ手にとって彼の意志力を学んでみてはいかがでしょうか。
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