「大学でやっておいた方がいいことってなんですか。」という質問をよくもらうのだけど、その質問に対する僕の答えは「好きなことをやったらええんちゃう」である。就活のために何かするなんて馬鹿げているし、せっかく時間があるのだから好きなことを好きなだけやったらいい。そう思っている。
一方で、逆に「やらない方がいいことって何ですか」と聞かれると、僕には明確な答えがある。
僕は一浪して大学に入ったので、現役で入った高校の友達がどんな大学一年目を送ってきたか、話を聞くことができた。彼らの話を聞いて「自分は大学生になってもこれだけはやらない」と心に決めたことが3つあり、それに従って大学生活を送ってきた結果なかなか充実した時間を過ごすことができたので、今日はその3つのことについて話していこうと思う。
1. 麻雀
まず一つ目は麻雀だ。もしこの世に麻雀がなかったら、僕の人生は今と大きく変わっていたに違いない。僕は今大学四年生(休学中)で、理系の学部にいるのだが、親戚含め家系で大学に行ったのは僕が初めてだ。両親も大学に行っていないのだが、幼い頃から「勉強だけはちゃんとしとけ」と言われて育ち、スラムのような治安の悪い地元でも周りに流されず勉強し、どうにか今に至った。
そんな僕だが、父にずっとこんなことを言われていた。
「麻雀は人生が狂うから絶対にするな」と。
父曰く、彼は昔は超優秀で医学部を志望していたのだが、高校2年生の時に麻雀にハマり雀荘に入り浸る生活を続けた結果、大学進学どころか何と高校で留年。中退しかけたところをどうにか担任に救ってもらい卒業し、大学進学を志したものの浪人に浪人を重ねた結果、結局大学に行かずに社会に出たそうだ。
両親には感謝していて、今の生活に全く不満はないのだが、もし父が麻雀に出会わず、そのまま医者になっていたら僕の人生は大きく変わっていただろう。
僕の中で麻雀は人生を狂わす狂気のゲームとして認識しているので、大学に入ってなんども麻雀に誘われたが、一回もしたことがない。
多くの友人が麻雀は時間が一瞬で溶けると話している。
事実、よくオールで麻雀をしている友達がいるのだが、始まったと思ったら一瞬で朝になるといった話をよく聞いている。恐ろしすぎる。
僕はオールをするのも嫌いで、一晩寝ずに活動して朝に寝たら日中の活動に支障が出て1日を無駄にしかねない。昔はクラブでオールとかもたまにしてたけど、今は絶対にしない。そんな無駄にする時間はない。
さらにいうと賭け麻雀も忌まわしい。
お金を賭けて夜通し麻雀するなんてバカげている。賭け事も僕は嫌いだ。期待値を考えればこの世にやって必ず得するギャンブルなんてないの明らかだ。やればやるだけお金がなくなる。それでもやる意味が分からない。
時間もお金も溶ける麻雀だけは絶対にやらない。
これが大学生になってやらないと決めた一つ目のことだ。
ただ、アカギは全部見た。
アンコとか半チャンとか、言葉の意味が一つも分からないのに全部見た。
何で見たんだろう。
とにかくルールは分からなくても面白かった。分からなくても面白いんだから、実際にやったら中毒的に面白いはずだ。だから、絶対にやらない。
2. タバコ
二つ目はタバコだ。
率直に言って、タバコを吸ってる人は
「金を払って死ににいってる」
と思っている。
調べてみるとタバコは一箱20本で500円くらいするらしい。
JTのデータを見てみると、2018年の喫煙率は男女計で17.9%。
「毎日吸う」と回答した人の一日の平均喫煙本数は男性で17.7%、女性で14.4%らしい。
2018年「全国たばこ喫煙者率調査」、男女計で17.9% | JTウェブサイト
数字を簡単にして、毎日一箱500円のタバコを吸うとすると、1ヶ月が30日として毎月1万5000円もタバコに使っていることになる。
タバコによる悪影響は皆さんご存知の通り、ガンや心筋梗塞、脳卒中など、数えだしたらキリがない。体に良いことなんて一つもない。
なのに月数千円から1万くらいかけてタバコを吸う。
金を払って死ににいってるという以外に例えようがない。
先述の通り僕はスラムで生まれ育ったので、中学校のトイレではイキってる奴らがタバコを吸っていた。彼らが吸ってた理由は「なんかカッコいいから」という単純な理由だ。高校にはそんなやつは一人もいなかったが、大学では結構いる。
喫煙所で吸う分には構わないけど、平気で歩きながら吸うやつもいるし、そこらへんに投げ捨てるやつもいるので殺意しかわかない。副流煙で人に迷惑をかけるな。一人で勝手に吸っててくれ。
パッとみ、大学に入ってカッコつけたがってる人たちがタバコに手を出すパターンが多いし、大学デビューお疲れ様ですって感じだ。
カッコつけたいがために金を払って死ににいくなんて情弱にもほどがある。
僕は筋トレをしているから絶対にタバコを吸わない。タバコを吸ったら心肺機能が低下するので、強くなれない。
強くなるのを邪魔するものにお金は使わない。
月1万タバコに使うならジムに行って筋トレしよう。
タバコ吸ってるより、ムキムキになったほうがかっこいい。
タバコにかける金なんてない。
お金を払って死ににいくなんて絶対にごめんだ。
3. ゲーム
最後はゲームだ。僕は小学校中学校と、かなりの時間をゲームに費やしてきた。
小学生の時はラチェクラにハマった。母にゲームは日曜日に1時間だけというルールを課されていたので、その1時間のために生きていた。
中1のときはパワポケ10でオールAの選手を作ることに熱中し
中2でファイナルファンタジーXIIにハマり
中3でモンハンをやりまくった。
悪知恵がついた僕は、親の目を盗んで寝室にPSPを持ち込んで夜遅くまでモンスターを狩りにいった。その結果視力が0.05くらいにまで落ち、メガネをかけることになった。
限られた時間内に効率よくゲームを進めるために作戦を立てたりする能力は多少なり身についたかもしれないが、今思い返せばあの時間は無駄だったなと思う。
高校からは忙しくなり、ゲームをする暇もなくなった。
中学の頃からは一変、周りが超絶優秀になり、自分が井の中の蛙だったことを思い知り焦った。
が、一方でパズドラやモンストが流行り、ハマる友人もいた。
高校になってようやく買い与えられたスマホが格安SIMで、ゲームができるほど通信速度が速くないこともあり、僕はスマホゲームもやらなかった。
ハマった友人の中には課金する人もいて、数十万とか親の金をつぎ込んでいる人もいて、挙げ句の果てに成績が下がり留年。賢い人でもハマればこうも堕落してしまうのかと、とても恐ろしくなった。
スマホゲームの怖いところは、いつでもどこでも遊べてしまうところだ。
移動中でも、教室でも、家でも、どこでもスマホさえあればできてしまう。
電車の中を見渡せば、子ども大人関係なく、みんな背中を丸めてスマホを覗き込んでいる。
移動時間は情報をインプットできる貴重な時間だ。何時間とやったところで何の積み重ねにもならないゲームなんかやってないで、本や新聞を読むのに時間を使ったほうがいいに決まっている。
背中を丸めてスマホゲームに熱中する大人になんて絶対になりたくない。
テレビゲームもスマホゲームも絶対にやらない。僕はそう決心して大学に入った。
以上「麻雀」「タバコ」「ゲーム」の3つが、僕が大学生になってやらないと決めた3つのことだ。
よく「なんでそんなに色々やる時間があるのか」「なんでそんなに旅行に行けるお金があるのか」と聞かれるが、僕に時間やお金があるのはこの3つをやっていないからだ。
健康的に、強くなるために、搾取されないように生きるだけで、時間とお金にも余裕が生まれる。
「時間がない」とか「お金がない」と愚痴ばかり言ってる人は今一度自分の生活を見直してみてほしい。
iPhoneを生み出したスティーブ・ジョブズがこんな言葉を残している。
なにをしないのかを決めるのは、
なにをするのかを決めるのと同じくらい大事だ。
充実した生活を送るのに大切なのは「何をするか」より「何をしないか」を決めることなのかもしれない。
皆さんの大学生活がより良いものになることを願っています。それでは素敵な1日を。
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