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タイ一人旅三日目。今回の旅でどうしても行きたい場所があった。
その名はアユタヤ。
世界遺産にもなっている有名な遺跡群だ。
バンコクからかなり北にあり泊まらなければ行けないかなと思っていたが、調べてみると、余裕で日帰りで行けるらしい。
この日は早起きをし、Grab bikeでフアランポーン駅(Hua Lamphong Station)に向かった。
乗りたい電車まで時間があったので、駅の食堂みたいなところで朝ごはんを食べる。何かよく分からないご飯。確か100円くらい。
まだ時間があったので近くのカフェで休憩。Wi-Fiもあり快適だ。パンケーキと、なぜかビールを頼んだ。
海外旅行の醍醐味は真昼間っからお酒を飲める点にあると思う。最高の気分だ。
そうこうしているうちに電車の時間が。
アユタヤまで80キロ。しかし電車賃はたったの15バーツ約50円。安すぎる。
しかしエアコンはない。この暑い中、乗るのが苦痛な人はバスで行くのもありだろう。
ひたすら電車に乗る。アユタヤへ向かう観光客が多い。
そしていろんな人がいろんなものを売りつけてくる。東南アジアって感じだ。
トイレもあるのでお腹が弱い僕でも安心。
どこでも眠れるのでぐっすり寝た。90分ほど乗ってアユタヤに到着。
川を渡らねばならず、5バーツ(17円くらい)を払って対岸へ。
ここで自転車をレンタルする。アユタヤは結構広い範囲に遺跡が散らばっているので、自転車で回るのがオススメらしい。
1日借りて200バーツ。700円くらい。
パスポートのコピーがあれば預ける。持ち合わせていなかったので、係の人が僕のパスポートの写真をとって、自転車を貸してくれた。
いざアユタヤへ。
ちょっと漕ぐと遺跡群が。
ここでチケットを買わなくては行けなかった。6つの遺跡群を回って220バーツのチケットを買った。800円しないくらい。
早速入場。うだるように暑い。
さっそく見てみたかった木に埋まった大仏があった。
ここで気がついたのだが、タイのルールで、大仏より高い位置に自分の顔を置いて写真を撮ってはダメらしい。
他の遺跡も見学。打ち壊された仏像の数々。壮観だ。
大昔にこんな高い建物を建てた技術に素直に感服する。すげえ。
再び自転車に乗り次のお寺へ。
ここもすごい。
一方で、とにかく暑い。イタリア人観光客に話しかけられ「なんだこの暑さは...やばいね」と言われた。僕は日本から来たんだけど、日本よりもずっと蒸し暑いよと答えると、なんて凝ったと水をガブガブ飲んでいた。
どうでもいいんだけど、借りた自転車に「埼玉県警察」のシールが貼ってあった。これはワロタ。
アユタヤの遺跡群はいうまでもなく美しいが、直射日光を遮るようなものは少なく、飲み物を売っている場所も少ない。熱中症には十分注意しよう。水の持参は必須だ。
今回の旅行もいつものAmazonの5000円のリュックだけで来ている。
遺跡群に感銘を受け、暑さと戦いながら自転車を漕いでいた。
しかし、交差点を渡っていたときだった。
信号をしっかり守っていたのだが、左折してきた二人乗りのバイクが、速度を落とさずこっちに向かってくるではないか
え?止まらんの?
とハッとした次の瞬間
ドンガラガッシャーン!!!
バイクと思いっきりぶつかった。
正直マジでやっちまったと思った。
今までバイクとぶつかったことは何度かあったが、こんなにもろにぶつかったのは初めてだった。
双方路上に倒れ、なんとか起き上がる。
バイクに乗っていたのは男女だった。女性がタイ語でごめんなさいといった内容をひたすら言ってきたが、男は「いってえな」といった顔でバイクを起こし、そそくさと二人で再びバイクにまたがり去っていった。
文句の一つでも言えば良かったが、これは結構大怪我なんじゃないかと自分の身を案じていた僕は自転車を起こすのに必死だった。
幸い、パッとみで大きな怪我はない。足首から少し出血している程度だ。
良かった。
ヨイショと自転車にまたがる。
が、なんと自転車がかなり曲がっていた。
漕いでみると明らかに様子がおかしい。
おまけに出血は少なかったものの、右ふくらはぎを痛めてしまい、かなり痛かった。
触ってみると、肉のあたりが痛い。
骨じゃないから折れてはいないよな...と不安になりながら、ゆっくりと変形した自転車を乗り、もうこれ以上はいられないと帰ることにした。
レンタルサイクル屋さんに事情を説明すると、このくらいの曲がりは大丈夫と引き取ってもらえた。
足を引きずりながら歩いてると「大丈夫?」と心配そうに声をかけられた。
かと思いきや
「ウチの薬きくよ!買って!」
とめちゃめちゃ売りつけられる。
そんなわけないだろと掃いのけ、再び川を渡り駅へ。
水道水で傷口を流し、電車を待つ。
暑さで意識が朦朧としてきた。思い返せば朝食べたっきりで何も食べていない。
そんな中この暑さからの直射日光をあびまくり、まさかのバイク事故。体が限界だ。
追加で水を買い、がぶ飲み。
20分ほど待ち電車に乗るも、満員で座れず、痛い足をかばいながら立ちっぱ。
30分後、ようやく座れるも、なんと昨日買った300円のズボンが盛大に破けていてパンツ丸見えなことが発覚。
まあ誰も気にしちゃいないだろうってことでスルー。
クソ暑い中、痛みに耐えながら90分電車に乗り、ようやくバンコクに帰ってきた。
バイクに引かれたケガは打撲だったと思う。その後もずっと痛く、帰国してから5日間くらいかなり痛くて折れてんじゃないかと思ったが、今ではすっかり治った。
しかしわりとしっかりバイクに引かれ、正直骨折を覚悟した。
知人がロスで腹痛で倒れ、一週間の入院と検査で700万。僕は海外はクレジットカードに付帯の保険で済ましてるけど、アメリカだけは別に掛けてく。たとえ現地一泊でも、ノー保険のアメリカは特攻隊。
— 一色伸幸 (@nobuyukiisshiki) June 26, 2019
このツイートにあるように、海外で病院のお世話になると、高額な医療費がかかる。そのために保険に入っておくべきだと痛感した。
僕が持っているクレジットカードには海外保険も付いているが、正直使い方は把握していない。万が一の時に備えて確認しておこう。
ちなみに僕はSPGアメックスという最強のクレジットカードを使っているのだが、これについてはまた別の記事でじっくり紹介する。とらえず作ってみて損はない。このリンクから登録すると36000ポイントもらえるのでぜひ。
今回の経験を経て、今後は必ず保険に入ろうと思った。クレジットカードについている保険も、必ず確認しなくてはならない。
それにしてもアユタヤはすごかった。タイに行ったらぜひアユタヤへ。
それでは素敵な1日を。
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