旅行の記事ほどコスパの悪いものはない。
パシャパシャ何千枚も撮った写真の中からいいもの厳選し、加工し、アップする。
レストランの値段や電車賃、美術館の入場料など、英語で書かれたサイトをチェックし確認する。
そんな膨大な過程を経てアップした記事も、全然読まれない。
なぜなら他の人が書いた大衆向けの誰でも楽しめる「オススメのレストラン10選!」や「インスタ映えスポット!トップ5!」みたいな記事が検索上位に来るからだ。
SEOなんぞ一度も意識したことがない僕は、そんなものを意識してめちゃめちゃな日本語になるくらいなら書かない方がマシというスタンスでいる。バチバチにとがっていけ。
さて、今回はタイ一人旅の話だ。
前日に東京で読者の方を集めたイベントを開催した僕は0時過ぎに家に帰り、急いで荷造りをし、寝た。
起床。若干の寝坊。そのままリュックを担ぎ、成田へ。
パスポートと現金、クレジットカードさえあればなんとかなる。
無事乗る。
6時間後、タイのドンムアン国際空港に着いた。
休学している僕は、金はないが時間は無限にある。
いつでも海外にいける。今回行ったのは6月。こんな中途半端な時期に海外に飛べるのはニートの僕くらいだ。
一人旅もこれでマレーシア、中国、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、韓国と来て7カ国目だ。慣れたもんだ。
早速空港の両替所で1万円分だけ両替する。
市街地でやった方がレートがいいのは百も承知だ。しかし着いたのは15時。両替所がしまってるかもしれないので念の為ここで替えた。ぶっちゃけタイは物価が安いので、損したとしても100円ちょっとだ。誤差にしか過ぎない。
ドンムアンには何もない。本当に。お腹が減っていたのでセブンでパンを食べた。どこにでもあるセブンイレブン。すごい。二個で200円。普通の値段。
空港を出てバスに乗る。何も調べず来たが、持ってきたポケットWi-Fiでバスを調べた。ネットがあれば何でもできる便利な時代。なぜか空港のWi-Fiには繋がらなかった。
外に出る。暑い。暑い。何だこれは。おまけにめっちゃ雨降ってる。蒸し暑い。薄着できたのにすでに汗をかいた。しんどい。
僕は暑いのが苦手だ。体がベトベトして、不快になる。シャワーをすぐにでも浴びたい。
20分ほど待って目当てのバスが来た。東南アジアらしいボロいバス。マレーシアを思い出す。
発車直後は爆裂に雨が降っていたのだが、すぐに止んだ。これがスコールか。
空港を出てすぐにこんな高層ビルがあった。
遠くにも見える。想像よりずっと都会だ。
40分ほど走って到着。
タイらしいお寺がお出迎え。
歩いてホテルに向かう。とにかく暑い。汗が滝のように吹き出る。何だこれは。暑すぎる。
今回泊まったのはこちらのMam's House Khaosan
ゲストハウスでもよかったのだが、しっかり休みたかったので個室にした。
3泊で7000円。綺麗なので大満足。
ここから予約すると2000円引きになるのでぜひ。そして僕にも2000円入るので、もっと面白い記事を書くことができます。任せたで。
陽気なタイのねーちゃんにチェックインの案内をされ、しばしくつろぐ。クーラーがちゃんと効くので助かった。
この時点で19時だったが、少し観光へ。
ホテルの何ある通り、有名なカオサン通りが近くにある。
カオサン通りはナイトマーケットというか、常に賑わっている。バックパッカーの聖地として有名だ。
こんな感じで、道端で屋台が所狭しとものを売っている。これこそが商売なんだ。
僕はお腹が非常に弱いので、屋台のものは火が通ってなければ基本食べない。
フルーツもおいしそうだが、絶対に食べない。
しつこく勧誘を受けるが、適当に流す。6月の変な時期だからか、日本人は全然いない。
こんなヤバいものまで売っている。
閲覧注意なので虫無理な人は爆速で下へスクロールしてくれ。
何か食べようかと思ったが、特に気になる物がなかったので、Google Mapで「パッタイ」と入力して一番点数が高い近くの店へ行くことにした。
来たのがこちらパッタイ ティップサマイ
口コミにはいつでも大行列とあった。月曜日にまさか並ばないだろうと思って向かうと、嘘だろ、大行列が。
バチバチに並んでやがる。
よく見るとテイクアウトもあったので、迷わずそちらへ。並ばず買えた。
オススメのオレンジジュースとパッタイを頼んだ。
タイにしては結構高くて、1000円くらいした。
うまい。さすが人気店。パッタイは日本より甘みと辛みが強い。
口がヒリヒリしてるのに、砂糖がジャリジャリして甘くもある。何だこれは。
そしてオレンジジュースがやばうまい。尋常じゃなく甘くて、果肉がごろっと入っている。ヒリヒリした口を癒してくれた。
タイ最初の料理をパッタイで迎えた僕は、再びカオサン通りを通過して宿に戻った。
そして、急に腹痛に襲われた。
い、いてえ
多分さっきの激辛パッタイのせいだ。急いで部屋に戻る。
タイにはウォシュレットは存在しない。
あるのは紙だけだ。なんなら紙がないところもある。
思いっきり腹を下した僕は、どうにか腹痛との戦いに勝利を納め、シャワーを浴びて布団に入った。
タイは暑い。
汗が滝のように出る。そしていきなり腹を壊した。まあもともと弱いだけなのだけど。
布団に入ってじっくり考えてみると、なかなか面白い。
自分は今、一人でタイにいて、パッタイを食べて腹を壊して、汗だくになって、シャワーを浴びて、ホテルのベッドに一人でいる。
この物寂しさと、明日から本格的に始まる冒険への期待感こそが、一人旅の醍醐味なのだ。これは一人で旅に出たものにしか分からない。
さあ。冒険の始まりだ。
体を休めるため、僕は23時には眠りについた。
旅のイベント6月29日に横浜でやるから、みんな来てね。
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