告白は男からするべきなのだろうか -勇気を出した者にのみ幸せは訪れる-

 

 

僕は今まで数えきれないくらい恋愛相談を受けており、現在進行形で複数の男たちから話を聞いている。

 

イベントに参加してくれた方と連絡先を交換しており、彼らからひっきりなしに相談が来るのだが、僕のアドバイスはすごくシンプルだ。

 

「いけ」

「会え」

「告白しろ」

「さっさと好きっていえ」

 

以上だ。

 

しかしどういうわけか迷える子羊のみなさんにこのようなストレートなアドバイスをするとチキる。

 

「どういう口実で誘えばいいかわからなくて...」

「いやまだ早い気が...」

「告白って3回目のデートでって聞いたことあるし...」

 

なんて本当にしょーーーーもない言い訳をして一歩を踏み出そうとしない。

意味が分からない。

 

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意味が分からないときの僕

 

 

先日もこんなバカヤローから相談を受けていた。 

 

相談者はとある大学生。

 

彼のことを山田と呼ぶことにしよう。

 

山田はバイト先の先輩に恋をしているらしい。

 

僕はビビってデートにも誘えない山田にどうにか火をつけ、先輩との二人の飲み会を開催させた。

 

その日の夜、山田からこんなLINEが来た。

 

「最高にかわいい先輩でした...」と。

 

そしてなんと「好き」と伝えたらしい。

 

が、詳細を聞いてみると。

 

なんだこれ。

 

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ボッコーン!!!

 

 

次の瞬間、僕は山田の顔面を思いっきるグーでぶん殴った。

 

何が

「以上!!」

じゃボケえええ!!!

  

 

 

「えぇ〜ありがとうございます !!」

 

って言われてなんでそこで押さねえんだよ!!!そこしかねえだろ!!!

なんでそこで付き合ってくださいって言わねえんだよおお!!!

お前はそれでも男かあっ!!!

 

 ブチギレた僕は山田に今すぐ電話してでも告れと声をかけたが、この脳内お花畑野郎山田はこんなことを言い出した。

 

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「好きが溢れてしまう」

 

 

 

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ボッコーン!!!

 

再び僕は山田をぶん殴った。

 

 なあにが「好きが溢れてしまう」じゃアホチンがあああ!!!

 

なんだ好きが溢れるって!!!

 

少女漫画の読みすぎか!!!

 

お前の頭の中に溢れてんのはお花だよお花!!

脳内お花畑なんだよ!!!

 

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山田の頭の中

 

 

 

そんなゆるふわメルヘンの世界に旅立ってねえでやることがあんだろうが!!!

 

今すぐ!思いを伝えるんだよ!言葉にしないでどうやって伝えるんだよ!

 

好きが溢れてんならよお!それを伝えるしかねえだろうが!!!

 

しかしこの大バカ野郎山田はこんなことを言い出した。

 

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ッコーン!!!

 

なあにがワンチャンじゃボケえ!!!

 

いいか!!!電話とかご飯に誘ってくるってことはそれはワンチャンじゃねえ!!!フルチャンなんだよ!!!今すぐその場で告白すれば500億パーセント付き合えるんだよ!!!なのになんで自分から最後のひと押しに踏み切れないんだよ!!!意味が分かんねえよ!!!

 

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自分でいく勇気がない脳内お花畑野郎が理解できない僕

 

 

結論から言おう。ここぞというところでの最後のひと押しってのはなあ、男からいかなきゃダメなんだ。そのチャンスを逃すと、絶対に冷められる。

 

絶対にだ。そこで勇気を持って踏み出すことができないと、絶対に冷められるんだ。

 

そんな山田の相談に乗っていた矢先、また別の読者の方から相談を受けた。

彼を鈴木と呼ぶことにしよう。

鈴木について軽く紹介すると、彼には気になっている女性がおり、既にデートは3回済ませ、次のデートで告白するつもりでいた。それまでの感触もよく、次で告白して勝利を確信していた鈴木。しかし悲劇は訪れた。

 

 

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おわり

 

これも先ほどの山田と同じパターンだ。鈴木は勝利を確信し余裕を持ってしまったがために、次に会う約束をろくに取り付けていなかった。僕が話を聞いたときはなんと前回会ってから1ヶ月後に会う予定だったらしい。

 

おそい。おそすぎる。

 

そんなに待たされたら冷めるに決まっている。

なぜその前のデートで告白しなかったのか。

 

再びブチギレた僕。

なぜあのとき最後のひとおしをしなかったのか後悔する鈴木。

 

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その後、背水の陣で3人での飲み会に挑むことにした鈴木。

通常、二人で会う予定の約束に友達連れてきていい?ときたら500億パーセント脈なしではあるが、鈴木はわずかな希望にかけた。

 

数日後、結果報告のLINEが来た。

 

 

 

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ッコーン!!!

 

 

もう何度目か分からない。僕は泣いていた。泣きながら鈴木の顔面をグーでぶん殴った。

 

なんでお前らはいつまでたっても学ばないんだよお!!!

 

途中二人になって、いい雰囲気になったら、そこで告白するしかねえだろうが!!!

他にふさわしいタイミングがあるのか?あるなら教えてくれよ。

 

鈴木よ。

お前は前回の失敗から何を学んだんだ?

 

あのとき、告白しておけばよかったという悔しい反省を踏まえて挑んだんじゃなかったのか?

 

なぜ二人っきりになって、いい感じになったのに、ここぞというところで最後のひと押しができないんだ。

 

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ここぞというところでいけない心理が理解できない僕

 

ブチギレた僕は、鈴木に三日三晩キレた。

 

最後に、鈴木からこんなメッセージが届いた。

 

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全国の言い訳して告らない雑魚どもよ。

全国のここぞというところでいけないチキンたちよ。

そして愛とはなんぞや、恋人を作るにはどうしたらいいのか、四六時中悶々としている迷える子羊たちよ。

 

魚だか鳥だか羊だかもうなんでもいい。

 

お前たちに言いたいことはただ一つ。

 

勇気を持って一歩を踏み出すことでしか、新しい道は開けない。

 

そして、相手のことが好きなら、それを言葉にしなきゃいつまでたっても伝わらないんだ。

 

場所とか雰囲気とか、そんなものはどうでもいい。

 

相手がお前のことを好きなら、告白した場所が、ディズニーランドだろうと、恵比寿ガーデンプレイスだろうと、六本木ヒルズだろうと、サンプラザ中野だろうと、相模大野だろうと、池袋西口公園だろうと、関係ない。答えはイエスだ。

 

そして相手がお前に興味がないなら、返事はいつどこでだってノーだ。

 

だが、イエスかノーかを知るには、勇気を持って、思いを言葉にしなくてはならない。

 

 

 

平成最後のバレンタインに彼女を作ろう企画では、たくさんの成功者が生まれた。

 

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その成功者のうちの一人のとある男子大学生の方は、2回目のデートで告白し、付き合うに至った。

 

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彼はそれまで彼女はできたことは愚か、女の子と遊びに行った経験すらろくになかった。そんな彼は、不器用な自分を無理に着飾らず素直に接し、これは告白すれば付き合えるかもしれないと、手応えを感じていた。

 

そして2回目のデート。足が震えるくらい緊張していた彼は、ここで行動しなくてはいつまでたっても変われない、と勇気を振り絞り、観覧車のてっぺんで告白した結果、OKをもらえたそうだ。

 

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不器用でも何でもいい。勇気を持って一歩を踏み出さなくては何も始まらない。

 

 

 

怖いか?怖いのか?

 

そりゃそうだ。誰だって怖い。

 

誰だって、フラれるかもしれない、もう一生口を聞いてくれなくなるかもしれないと、不安に襲われるはずだ。

 

そんなときは、周りを見てみろ。

 

幸せそうなカップルが、楽しそうに歩いているだろう。

 

一緒にご飯を食べて、映画を見に行って、写真を撮って、なんとも幸せそうじゃないか。

 

彼らは皆、勇気を持って一歩を踏み出した者たちだ。

 

フラれるかもしれない、そんな恐怖を抱きながらも、勇気を振り絞って好きな人に思いを伝え切った男たちなのだ。

 

 

 

だからお前らよ。勇気を出せ。

勇気を出した者にのみ、幸せは訪れる。

 

みなさんの恋が成就することを、心のそこから祈っています。

 

 

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