成田空港から2350キロ。飛行機で3時間半。
太平洋に浮かぶその小さな島は美しい海に囲まれている。
その島の名は「サイパン」
どこまでも続く白い砂浜。
真っ青に晴れ渡った空。
この島に来るたびに僕は時間を忘れる。
東京の喧騒も、些細な悩みも、何もかもを忘れて僕はひたすら海を見る。
僕はこのサイパンという島に縁があり、親に連れられ小さい頃から計10回以上訪れている。
今回の訪問も、もう何度目か分からない。
ただ言えることは、10年前も今年も変わらずサイパンの海は優しく僕を迎え入れてくれるということだ。
この数ヶ月は色々なことがあり、非常に精神的に不安定な日々を送っていたのだが、この景色を見ると、そんなことは取るに足りないことに思えて来る。
旅行の記事を今まで何度も書いてきた。
マレーシアで六本木で知り合ったマレーシア人と現地で再開して連れ回してもらったり
上海でTinderで知り合って友達になって東京観光した中国人と再開し、くるりの「琥珀色の街、上海蟹の朝」を聞いたり
ノルウェーでノルウェイの森を読んだり
Tinderでマッチした現地の子に誕生日プレゼントを渡したり
スウェーデンで魔女の宅急便の舞台に行ったり
我ながらなかなか面白い旅をしてきたと思っている。
しかし残念ながら旅の記事は他の記事に比べてアクセスが非常に少ない。
確かにマレーシアや北欧はメジャーな旅先ではないし、何より旅行系の記事は山ほど量産されており、僕のようなオリジナリティの高い旅の情報は需要がなく検索下位に埋もれてしまう。
だがそれでいい。僕はここに旅の思い出を事細かに書き残すことで、いつでもあのとき、あの場所の景色、音、匂いを思い出すことができる。それでいいのだ。
そして今回も、ここに僕の愛するサイパンの写真と共に、思い出を書き残すことでいつでもあの海を頭に思い描くことができるようになる。
シュノーケリングで潜ったグロットの青の洞窟。
ダイビングをして奇跡的に見ることができたアジの大群。
浜辺に寝そべりながら本を読み
地元のビールを飲み
太陽が沈むのを眺める。
なんて満ち足りた時間だろうか。
暗くなったらホテルの近くのバーにふらっと入る。
お酒を飲み、隣に座る外国人と話す。
他愛もない会話をしながら、気持ちよく酔っ払う。
ギャンブルが好きな人にはカジノだってある。
僕は賭け事は一切やらないので、大人しくホテルに戻って次の日に備えて眠る。
とはいえ、次の日も、その次の日もやることは変わらない。
海に行き、泳ぎ、食べて、寝て、また泳ぎ、本を読み、筋トレをして、写真を撮り、お酒を飲んで、寝るだけだ。
そんな時間がたまらなく楽しい。
アメリカ記念公園に足を運んで、戦争の悲惨さを今一度学びに行くこともできる。
僕は戦時中のサイパンで起きた悲劇のビデオを見て、本当に泣いた。こんなありふれた言葉で言うのも恐縮だが、戦争は二度と起きて欲しくないと思う。この綺麗な海を讃える島で、あのような悲劇は二度と起きて欲しくない。
サイパンは平均気温が27℃の常夏の島だ。
「年間平均気温がほとんど変わらない島」ということで、ギネスブックにも認定されており、1年中海水浴を楽しむことができる。
日本とは違いジメジメした暑さではない。カラッとした暑さとはまさにこのこと。日差しが心地よく肌を刺す。
そしてマニャガハ島という無人島にもぜひ足を運んでほしい。
船でわずか5分。
たまらく綺麗だ。
冷えたジュースを飲みながら
カッコつけて現地の新聞を読む。
全然理解できないがそれでも構わない。
この優雅なひと時が大切なのだ。
人生に疲れたらサイパンに行こう。
美しい海に囲まれながら時間を忘れることができる場所、それがサイパンだ。
ただ残念なことに、近年日本での人気がなくなり、直行便が無くなったり復活したりを繰り返している。
冒頭で成田から3時間半と書いたが、今回直行便がないため、僕は韓国乗り換えで14時間かけてサイパンに到着した。
嬉しいことに、今年5月には直行便が期間限定で復活するらしい。
みなさんぜひサイパンに行ってください。
美しい海があなたを待っています。
それではみなさん、いつかサイパンでお会いしましょう。
素敵な1日を。
ただいま僕はブログを頑張るために休学をしています。
それではみなさん、素敵な1日を。
旅の記事もぜひ読んでみてください。