がんこちゃんの裏設定が怖すぎて泣いた

 

 

ドンドンズズン がんこちゃん

ドンドンズズン がんこちゃん

がんがんがんこちゃん ほら 来たよ

 

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僕が小学生のとき、たまに授業中に先生ががんこちゃんを流してくれることがあった。がんこちゃんはじめ個性豊かなざわざわ森の愉快な仲間たちのわちゃわちゃがとても楽しく、がんこちゃんは僕のお気に入りの番組だった。

 

そんながんこちゃんだが、そもそも彼らが生きるざわざわ森は一体何なのかという設定については物語の中で語られてこなかった。

 

いや、そもそもこれは教育テレビだ。設定なんて深いところに突っ込む必要はない。

わんわんは何という種類の動物なのかとか

 

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はなかっぱの花はどこから養分を得て咲くのか、とか。

 

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そんなことはどうでもいいんだ。教育テレビは子どもを笑顔にする。ただそれだけでいい。

 

 

 

しかしどういうわけだかがんこちゃんにはちゃんとした裏設定があり、がんこちゃんの本当の世界を描いた「がんこちゃんエピソード0〜ざわざわ森とさばくの秘密〜」が深夜に放送された。

 

 

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もともとがんこちゃん20周年で2016年に放送された内容だが、その設定が大人もちびっちまうくらいやばい。

 

ここから先はネタバレになるんだけど、怖いのが苦手って人も先に進まないほうがいいかもしれない。

 

まずこのがんこちゃんエピソード0ではがんこちゃんがひょんなことからタイムマシンを見つけてタイムスリップするところから始まる。

 

がんこちゃんがタイムスリップすると砂の巨人に襲われている男の子と女の子が。

 

持ち前の怪力で砂の巨人を倒したがんこちゃん。助けられた男女は兄弟で、名前はシンとスイ。

 

彼らの父親は水を探しに出かけたままオアシスを見つけたところで力尽き、同じく母親も今はもうこの世にいない。

 

 

彼らの父親が死の直前に見つけたオアシスこそが実は後のざわざわ森だったのだ。

 

シンとスイと仲良くなったがんこちゃんはサボテンをご馳走してもらい、それを見たスイは兄のシンにサボテンを食べさせてあげたいと思い立ち、砂漠へ出かける。

 

 

 

しかし家に帰ると、兄がいたところにはなぜか大量の砂が。

 

 

お気づきだろうか。がんこちゃんのキャラクターを思い返してみると、誰一人として人間がいないのだ。

 

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そう。がんこちゃんが生きる現在の世界は人類が滅亡した後の世界。

そしてタイムスリップした過去で出会ったシンとスイは、人類が突然砂になって消えていく世界に残された唯一の人類だったのだ。

 

そしてがんこちゃんら人間以外の動物は、遺伝子操作によって作られた高度な知能を持つ生命体で、人類が滅んだ後の世界で文明を営んでいたのである。

 

 

 

砂漠に囲まれるざわざわ森。その砂の正体は砂化した人間だったのである。

何だこのディストピアは...

 

 

 

そう。兄のシンは妹のスイがいない間に砂になって死んでしまったのだ。

 

 

再びタイムスリップし元の世界に戻ったがんこちゃん。

二人の名前を叫ぶ。

 

砂が鼻に入り、大きなくしゃみをするがんこちゃん。

 

そんな悲しいエンディングで、がんこちゃんエピソード0は幕を下ろした。

 

劇中にこんなセリフがあった。

 

「怒ったり喧嘩したりしないのが優しいってことなの?」

 

人類が砂になり、身内が突然消えていく世界で、本当の優しさとは何なのだろうか。争わないことなのだろうか、自分の感情を押し殺すことなのだろうか。

 

がんこちゃんエピソード0は、救いようのない恐怖以上に僕らの心に残った。

 

 

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アハハハハハ

 

自分が遺伝子操作によって生み出された生命体だともつゆ知らず、今日も楽しく生きるざわざわ森の仲間たち。

 

がんこちゃんの笑い声が、かつて人間だった砂漠に響き渡る。

 

 

 

 

 

 

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