平成最後の冬に彼女を作ろう企画に応募してくれたみなさんありがとうございました。
僕の主観で参加者を何名か選ばせていただき、実際に直接あって話を聞いています。
この際はっきり言いましょう。
二十歳にもなって彼女がいない人には必ず問題があります。
いや、俺男子校出身だし。
俺理系だし。
俺バイト先に女の子いないし。
そもそも彼女なんて欲しくないし。
うるせえ。そんなの言い訳にもなんねえ。現実から目を背けているだけです。
今回、実際にフォロワーさんと会ってみて僕の持論は確信に変わりました。
何を隠そうこの私もかつてはそんな悩みを抱えていました。
だから今回お話を聞かせてもらった方たちの気持ちは痛いほどわかるのですが、しかしやっぱり彼らには重大な問題がある。そしてこの記事を読んでいるいまだに彼女がいたことがないそこのあなた。残念ながらあなたにも問題があります。まずはそこを認めなくてはいけない。そこから始めるのです。
さて、ここからはモテない未だに彼女がいたことがない彼らのことを非モテと呼ぶことにしましょう。いわゆる恋愛工学の世界ではそう呼ばれています。僕はネットで度々物議をかもす恋愛工学の信者ではありませんが、過去の苦い経験と生身の女性陣からのヒアリングを重ね、今の考えを確立しました。今回から複数回に渡り、実際に企画で出会った方の話を元に非モテの生態とその改善方法について解き明かしていきます。
さて、一番初めにお会いしたのは慶應義塾大学の体育会の部活に所属する大学生。
個人情報はもちろん伏せますが、体育会らしい体格のガッチリした好青年でした。
ここからはサカイ(仮名)くんと彼を呼ぶことにします。
どうも!はじめまして!
はじめまして!慶應の体育会の〇〇部のサカイです
いきなりだけどめちゃめちゃガタイいいね!
185cm80kgあります!
でか!!!てかそれだったら別にこの企画参加しなくてもよくない???
いや、それが僕、女の子と話すのが苦手で...マジで話せないんですよ。
ほうほう
実はいい感じになった子がいて...地元の中学の同級生なんですけど
いいね。地元。
夏に一回ご飯行ってその場では楽しく盛り上がったんですけど。
いいねいいね。全然いけてるじゃん。
その日が終わった後、どうLINEとか続けたらいいか分からなくて...それから一年連絡してないんです...
あ、それ去年の話なの?なんで一年も連絡してないんだよ!
だってどう進めたらいいか分からなくて...変に地元で噂がたっても嫌だし...
うるせえ!!!いますぐ連絡するぞ!!!
え!?!?
1. どうでもいいことを先走って心配する非モテ
だって悩んでたって時間の無駄じゃん。あれこれ考えてても相手に彼氏いたら意味ないし。今すぐ誘おう。
さすがに唐突すぎません?だって一年も連絡とってないわけだし...あと地元で変な噂立つのも怖いんです...
でけえ図体してなに言ってんだ!!!地元のやつに何言われても関係ないだろ!なんだ!君の住んでるところは地元の女の子に手出したら村八分にされんのか!?それともバキみたいに家に落書きでもされんのか!?
もちろんそんなことないですけど...
今まで散々書いたでしょ!他人の目を気にするのはマジで時間の無駄!そんなどうでもいいことは気にしなくていいの!そもそも誰も君のことなんか気にしてないから!それはみんな同じ!
なるほど...
しかもご飯誘うくらいなら友達でもするし不自然じゃないよね?サカイくんの場合はその先の告白してフラれて噂立つとこまで先回りして心配してるじゃん。それ、杞憂だよ。
杞憂!?とりこし苦労ってことですか?
そう!先走ってまだ起きもしてない2ステップ先まで心配してるじゃん。それ!無駄!分かった!?
はい!
じゃあ今すぐご飯誘おう!久しぶり!の後に自分の空いてる日時提示して都合よかったら二人で行こうって誘おう!
分かりました!
サカイくんには申し訳ないですが、やはり彼も非モテの部類に入ってしまうのです。女の子と話すのが難しいのはわかりますが、非モテ特有の先回りして起きてすらいないことを心配してしまっています。これは本当に意味がない。そんなどうでもいいことはポーンと捨てておいて、さっさとアクションを起こしたほうがいいのです。
2. 童貞のくせに先走って心配してしまう非モテ
なんとかご飯を誘うにまで至ったサカイくん。この日はここで解散し、後日LINEで結果を教えてもらいました。ただ残念なことにすでに高校を出て働いている彼女は忙しく、予定が合いませんでした。これは脈ナシである可能性が高いです。とりあえず彼女は一旦保留にすることにしました。
予定全然合わないです...
まあしゃーない。次行こう。次。てかなんかマッチングアプリやってる?
やってます!メンタリストのDaiGoが監修してるwith!
良かった...これで何もやってなかったらこの企画終わりだからね...それでどんな感じ?
20件くらいマッチしてます!
早く言えよ!!!じゃあ今すぐご飯誘おう!マッチングアプリなんて悪く言えば一期一会でここで会わなかったらこの先一生会うことないわけでしょ?
確かに。
だからもうバンバン誘おう!練習だと思って!!!
分かりました!!!
数日後、サカイ君からこんなメッセージが。
いま18歳の人と話が弾んでるんですけど、未成年はやめといた方がいいですか?
いいよ!いけ!関係ないだろ!!!
はい!!
何童貞なのに先走ってんだ!!!
た、確かに!!!
先ほど先走って心配していたサカイくん。なんとか他人の目を気にしないマインドにはなって来ましたが、今度は付き合ってすらいない、というかまだ会ってすらいないのに付き合う段階をすっ飛ばしてベッドの中まで妄想が膨らんでいます。
何してんだ!!!何童貞のくせに3段階先までぶっ飛ばして考えたんだよ!!!
そういうことはそういうことになってから考えろ!!!とりあえず!!!今は会う約束しないと!!!話はそっから!!!
暴走しだしたサカイくんをなんとか落ち着かせ、とりあえず会う約束を取り付ける方向で進めることにしました。
この童貞のくせにまだ会ってすらいない段階で付き合う過程をぶっ飛ばしてベッドインまで妄想が膨らんでしまうのも非モテの先走って心配する特徴です。
んなこたあそうなったときに考えればいいだよ!
一人にこだわっていたら一番やってはいけない執着が生まれてしまうので、マッチしている何人かに同時にご飯を誘うようお願いしました。後日、LINEまで交換し、会う約束まで取り付けたという報告がサカイくんから来ました。1週間前までは怖くてLINEもできなかった状況からすると大きな変化です。しかし彼はまたしても先走りの過ちを犯してしまうのでした。
3. 後先考えずに先走ってしまう非モテ
すいません!電話いきなりかけたんですけどまずかったですかね???
え?LINE交換していきなり電話しようとしたの???
はい!なんか電話した方がいい的なの記事に書いてませんでしたっけ???
書いてねえよ!!!
まじか!!!気持ち悪かったですかね...
電話は人によってしたい人としたくない人いるから何とも言えないけど...でもLINE交換していきなりはなあ...
確かに...
あと、まずサカイくん女の子と話すの苦手何でしょ?
そうです...いざ二人で会うと話題に困って...
ならなおさら電話しない方がいいじゃん!会ったときの話題なくなるよ!?
そ、そうか!せっかくLINE交換したから今すぐにでも話した方がいいかと思って...
また先走ってる!!!確かにスピード感は大事だけど、過剰になると焦ってるって向こうに悟られるからね!余裕がないのが一番ダメ!自信ある感じでどっしりいかないと!
なるほど...
でも自信と傲慢を勘違いするのはダメだよ!てかさっきのLINE、サカイくんから電話誘っといて向こうが電車で出られなくて「ごめんね」って返してるじゃん?
はい
何でそれに対して「いいよ笑」で返してるんだよ!謝るのはサカイくんの方だろ!自分からいきなり電話要求しといて向こうに謝らせた上に上から目線の返事してるじゃん!意味分からない!これは余裕じゃなくて傲慢と捉えられかねないよ!
確かにそうだ...偉そうだな俺...
うん。次はそういうところも気をつけよう!
またまた先走ってしまったサカイくん。いきなり電話はちょっとビビるし、話が苦手なのを分かっておきながら会う前に話しすぎて実際に会って話題がなくなるリスクを考える余裕がなくなっています。後先考えずに先走っています。やはり非モテには先走りがちな傾向があることが分かりました。
さて、これら非モテの先走りがちな行動に共通して言えることは「自信がない」ということです。’
自分に自信さえあればそんな余裕のない行動をしてしまうことはありません。
ただ彼らには経験が圧倒的に足りていないのです。自信をつけるには筋トレをしたり何か努力をするのが一番なのですが、慶應ボーイで体育会の彼の場合は頭も良いし筋肉もある。しかしそれでは補えないほど自信がないのです。こればっかりは数をこなして次第に自信をつけていくしかありません。
そのためにはTinder、Pairs、withをはじめマッチングアプリで数をこなすのが一番おすすめです。サカイくんにもその戦法を取ってもらい、1週間前まではLINEすらビビっていたのに今では自分から率先してご飯に誘えるようになりました。後日、会う約束を5件取り付けたという嬉しい報告が届きました。彼の近況についてはまた他の記事で書くことにします。
とにかく非モテがしがちな先走りは相手に自信の無さを露呈することになるため百害あって一利なしです。しかし一方で自信と傲慢を履き違え相手に不快感を与えてしまう場合もあるので(さっきの電話のところなんかまさにそれ)これもまた難しい。とにかく勉強と同じで何かに習熟するためには数をこなすしかありません。
非モテにありがちな先走りを克服しつつあるサカイくん。
平成最後の冬に、彼は運命の相手を見つけることができるのか!!!
乞うご期待!!!
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