<北欧一人旅前回の記事>
世界一平和な無法地帯・クリスチャニアで非日常体験をした僕は、かなり歩いた末、DFDSシーウェイズの港に到着した。
時刻は15時30分。1時間後の16時30分に出航し、翌朝9時45分に到着する。
17時間にも及ぶ長い船旅だ。
そして次なる目的地はノルウェーのオスロ。一度の旅行で2カ国以上回るのは初めてなので、船に乗る時点でワクワクしている。いや、この旅行中ずっとワクワクしっぱなしだ。
中に入ると、さすがは北欧。予約番号を入力して自動でチェックインでき、チケットが発行された。
さっそく乗船。こんな大きな船に乗るのはいつぶりだろうか。
ひとまず荷物を置きに部屋へ。
海が見える部屋もあるが、そんな余裕はないため一番安い二人部屋窓なしの部屋にした。今回は一人旅なのでその分広く使える。
オプションで晩御飯や朝食もつけられるのだが、いかんせん高く一食4000円はする。もちろんそんな余裕もないためただの素泊まりだ。
これでお値段約12000円。
北欧で普通のホテルに泊まったら8000円はかかるので、これでコペンハーゲンからオスロまで行けることを考えるとかなりお得だ。
ちなみに人数が増えてもこの料金なので、二人で行けば一人6000円。めちゃめちゃお得だ。
部屋はこんな感じ。
机もある。もちろん禁煙だ。
そしてトイレにシャワーまでついている!
ちゃんときれいだ。ありがたい。
さっそくベッドに寝転んで撮った写真がこれ。
さて、ここからサバイバル一人旅タイムだ。
まず持ってきたヒモを結びつけ
洗濯バサミをつけて
洗濯物を乾かす!
下着が見苦しいが許してほしい。
今回の旅行では2日分の着替えしか持ってきてないため、こうやって毎日洗濯しなくてはならない。残念ながら昨日ドミトリーで洗濯したものが全く乾いておらず、もう一度洗面所で洗い直して乾かした。洗剤は日本から持ってきてある。
このヒモと洗濯バサミを持ってきたのは大正解だった。
さて、シャワーもあびスッキリしたところで中を見学。
カフェがあったり
バーがあったり
外に出られたり
プールまであったり!
とにかくすごい!
ここで外に出てコペンハーゲンの街に別れを告げる。
たったの27時間しかいなかったが、本当に貴重な体験ができた。
北欧一人旅の1カ国目にここを訪れて本当に良かった。
ありがとう。デンマーク。
甲板の上ではテーブルを囲んでみんなお酒や料理を楽しんでいた。楽しそうでしょ。
遠ざかるコペンハーゲン。
船の中にも海が見渡せるバーがあった。かっこいい。
ここで免税店に行ってみる。
実はこの船の中ではお酒が免税で買える。北欧は酒税がめちゃめちゃ高いため、船に乗る人はここでお酒をまとめて買ったりするらしい。
確かに安い。
タバコも売られていたが、さすがは北欧。
買わせる気がない。
こんなグロいパッケージだったら絶対吸いたくない。
他にもキッズスペースがあったり。
とにかくなんでもあった。すごいなこの船。
部屋に戻って充電をする。
コンセントが三つもある。
変圧器をブチ込んでiPhone、モバイルバッテリー、ポケットWiFiを充電する。
ちなみにこの船の中ではポケットWiFiが使えない。電波が届かないのだ。
しかし有料でDFDSのWiFiが使えるとのことだった。
せっかくなのでたまにはネットに触れず旅を楽しもうと思い、今回は買わなかった。
眠くなってきたのでベッドに横たわる。目の前に広がる洗濯物。水が垂れてこないことを祈りながら眠った。
ファッ!?
目を覚ますとかなり時間がたっていた。時刻は21時。3時間も寝ていた。やばい。カフェで安いサンドイッチ買おうと思ってたのに。閉まるの21時じゃなかったっけ?
急いで駆けつけると案の定閉まっていた。何食べよう。
悩んだ末の晩御飯がこれである。
酒とチョコ。
さっきの免税店はまだやっていて急いで買ったのだが、パン類がなく、お菓子とお酒しかなかった。仕方なくカロリーの高そうなチョコを買い、お酒が安いので大量にビールを買った。写真のアムステルダムビールは6本入りのものを購入した。
一人風が吹き付ける寒い甲板でチョコを酒で流し込む。
うう寒い。10度くらいな気がする。風邪をひいたら生きて日本に帰れるか分からないので引き返した。
ほとんど人がいないバーでは歌手が歌を披露していた。
いい感じだ。
実はさっきの写真にあるビールは栓が抜けていない。もちろん栓抜きなんて持ってきておらず、どう開けようか途方に暮れていた。
ダメもとでバーのお姉さんにお願いしたら、「いいよ」と普通に開けてくれた。さすが北欧。みんな心が広い。
開けてもらったビールを持って部屋に帰り、一人、宴の続きをする。
ビールを飲み、チョコをつまみながら地球の歩き方を読んでオスロの予定を立てた。
最高の夜だ。バルト海の上を、豪華客船に乗りながら一人酒を飲み、酔っ払っている。
夢のような気分に浸りながら、そっと枕元の明かりを落とし、僕は眠りについた。
翌朝、7時に目が覚めた。
昨日行けなかったカフェに行き、自販で買った謎の炭酸飲料でパンを流し込んだ。
ふと窓の外をみると、いつの間にか陸が見えていた。すでに入り組んだオスロまでの港の中にさしかかっているのだろう。
外に出ると対岸に家が見えた。ここに暮らす人は普段どうやって生活しているのだろう。
朝っぱらからプールに入っている人もいた。
写真からわかるように天気が悪く、めちゃめちゃ寒い。よくこの気温で入れるな。
15度ないくらいだった。
船内に戻って最後の探検。カジノを見つけた。この船の人気スポットだ。
荷物をまとめる。洗濯物は完全に乾いていた。助かった。
オスロの街が近づいてきた。
以外に港には工場が多い。
おお、オスロだ!
そして予定より15分遅れて到着。
みんな一斉に出口に押しかける。
そのままオスロへ入国。軽くパスポートを見せただけであっという間に入国できた。
初めは17時間なんて長すぎると思っていたが、予想以上に快適で楽しかった。
宿泊費と移動費を考えるとかなりお手頃価格だ。
僕の部屋は一人だと12000円だったが、二人で行けば一人当たり6000円になりかなりお得だ。
これから北欧を旅する人にはDFDSシーウェイズをオススメしたい。
港から歩き、いよいよオスロの旅が始まった。
さあ、新たな冒険の始まりだ。
続く。
<北欧一人旅続いての記事>