アイ・アム・サムは知的障害を持つ父親と幼い娘との親子愛を描いた映画だ。
スタバで働くサムはホームレスの女性との間にできた娘ルーシー・ダイアモンドと幸せに暮らしていたが、些細な揉め事がきっかけでソーシャルワーカーにサムには養育能力が無いと判断され、ルーシーは施設に保護されてしまう。
ルーシーを取り戻すためにサムは弁護士を雇い、友人に証言を求める。
果たしてサムはルーシーを取り戻せるのか...
というのが簡単なあらすじだ。
僕は友達に勧められてこの映画を観たのだが、開始15分からエンディングまで涙が止まらなかった。
障害を抱えながらも大切に愛を育んできたサムとルーシー。彼女を取り戻そうとするサムを、一緒になって応援した。
そして何よりサム役のショーン・ペンとルーシー役のダコタ・ファニングの演技が素晴らしかった。知的障害を持つ難しい役を完璧に演じたショーンはアカデミー主演男優賞にノミネートされ、ダコタは放送映画批評家協会賞、ゴールデン・サテライト賞、ラスベガス映画批評家協会賞、ヤング・アーティスト賞を受賞し、映画俳優組合賞の助演女優賞にも最年少でノミネートされた。
自分が障害を持っているためにルーシーを満足に育てられていないのではと不安になるサムと、それでも父親はサム1人だと愛するルーシー。
周りがどんなに子育ては無理だと説得しても引き下がらないサムの姿に心を打たれた。
この映画のもう一つの魅力は音楽だ。
サムはビートルズの大ファンで、作中を通してビートルズのカバー曲が挿入歌として使われている。
ちなみにルーシー・ダイアモンドという名前は、ビートルズの”Lucy in the Sky with Diamonds”からサムが取ったものだ。
素晴らしい映画には素晴らしい音楽が必要だが、この映画はまさにそれだ。
随所で流れるビートルズがたまらなくいい。
ちなみにアイ・アム・サムはアマゾンプライムに入っていれば無料で見られる。ダウンロードして持ち歩くことも可能だ。だが人が多いところで見るのはオススメできない。
実際に僕は電車で見たのだが、人目もはばからずオイオイと泣いてしまった。
それくらいこの映画はいい。
将来子供ができたらルーシーみたいな娘が欲しい。僕のことを慕って欲しいし、娘のためならなんでもしてあげたい。僕が筋トレしている理由の一つは将来娘がしょうもない男を連れてきたらコテンパンにぶっ飛ばすためだ。テニサーの勧誘とか部屋に転がり込んでくるタイプのバンドマンとか。そういう奴らから何としても守り抜いてみせる。
プライムに入ってる人もそうじゃない人もぜひ観てください。