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台湾ぶらり旅三日目。
この日は念願の十分と九份に行く。
台北駅にある適当なお店で朝ごはんを済ませ、電車に乗り込む。
バスやタクシーで行く方法もあるが、電車に乗ってみたかった。
普段台北市内の移動に使ってるMRTとは違い、他の鉄道に乗ることになる。
駅がなかなか複雑で乗り場に困った。こういうときは素直に駅員さんに聞こう。
「十分」という漢字を見せれば教えてくれる。指定席もあるらしいがよく分からなかったので通常の切符を買った。200円しないくらいだった。
十分への直通電車はなく、途中で乗り換えることになる。
無事電車に乗る。この日の天気は曇り時々雨。台湾の古いビルと曇り空が綺麗だ。
1時間ばかり乗って乗り換えの瑞芳駅に到着。
次の電車まで時間があるのでカフェに入った。
おしゃれなカフェだ。相当田舎の駅なんだろう。ほとんど人がいない。海外の誰も降りないような駅に行くと、不思議な気持ちになる。
一体ここに住んでいる人は毎日どうやって暮らしているのだろうか。
この日は寒かった。てっきり台湾は暑いと思っていた僕は半袖しか持って来ていない。気温は20度程度。ひんやりする。
カフェで温まっているうちに電車の時間になった。再び乗り込む。
そして分乗ること、30分、十分に到着。
さすが観光名所だ。人がたくさんいる。
なぜ十分に来たか。それはランタンをあげるためだ。
ここ十分では願いを書いたランタンを空に飛ばすことができる。
空を見上げると無数のランタンが。
十分のもう一つの名物はこの出店すれすれを通る電車だ。カンカンと音がなると一斉にみんな引っ込む。至近距離で撮る電車はかなり迫力があった。
少し混んでいたのでランタンをあげる前に散歩をした。
僕は台湾のこのTHE中華な街並みが好きだ。
日本からすぐに行けて、日本語も結構通じて異国情緒溢れる台湾は初めての海外旅行にはかなりおすすめだ。
十分の街並みの良さは曇り空と雨によって一層際立つ気がする。
雲ひとつない晴れた空よりも、少し機嫌の悪い天気の方が似合うと感じるのは僕だけなのだろうか。
散歩を終えいよいよランタンを飛ばす。
色にはこんな意味があるらしい。
墨汁を筆につけ願いを書く。僕が何を書いたかは秘密にしておこう。
テンションの高い店員さんに連れられ線路へ。
バッチリ写真を撮ってもらいながらランタンを空に放つ。
高く高く、ランタンは登っていく。
ランタンを飛ばしまだ時間があったのでつり橋を見た。立派なつり橋だ。あまり揺れないので高所恐怖症の僕でも安心して渡れた。
標高が高いのか。かなり寒い。
電車の時間が迫っていたので駅に引き返す。
途中空を見上げると、数え切れないくらいのランタンが空へ登っていくのが見えた。
台湾有数の観光地。十分。
様々な国の言葉で書かれた願いを乗せ、ランタンは空へと登っていく。
今日も十分の空に願いを乗せたランタンが吸い込まれていく。
次は念願の九份へ。
つづく。
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