アカデミー作品賞受賞作「グリーンブック」は笑って泣ける素敵な映画だった

 

 

 

先日、アカデミー作品賞を受賞した「グリーンブック」を観に行きました。

 

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普段テレビを全く観ないのでグリーンブックがどの程度CMが打たれているのか分かりませんが、そこまで認知度が高くないように思えます。

 

グリーンブックは無愛想で腕っ節の強い用心棒のトニーが、黒人ピアニスト ドクター・シャーリーの運転手としてスカウトされ、アメリカ南部でのツアーへ向かう物語です。

 

タイトルの「グリーンブック」とは、1936年から1966年までヴィクター・H・グリーンにより毎年出版された黒人が利用可能な施設を記した旅行ガイドブックのことを指します。

 

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当時のアメリカ南部は特に黒人差別がひどい地域でした。ドクター・シャーリーとトニーはそんな南部を二人で回るわけですが、黒人であるドクター・シャーリーはグリーンブックに記載されている宿にしか泊まることができません。

 

 

 

そしてそれにとどまらず、呉服店から飲食店、さらにはツアー先の会場でまでドクター・シャーリーは差別を受けます。

 

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突然理由もなく暴行を受ける、逮捕されるなど、当時のアメリカの黒人差別がいかに過酷であったかが伺えます。

 

これだけ聞くとグリーンブックは差別を描いた見るのが辛い映画かと思うかもしれん。僕もはじめはそう思っていました。しかしこの映画の魅力は他にあります。

 

以前も差別を題材にした映画は何度か観たことがあったのですが、観ている間ずっと重苦しい沈黙が流れていました。

 

しかしグリーンブックは違います。劇場では終始笑い声があふれていました。そう。しんみりするシーンも多くありますが、それ以上にクスッと笑えるシーンがたくさんあるのがグリーンブックなのです。

 

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幼少期から英才教育を施され、天才ピアニストとして活動するドクター・シャーリーと、ガサツで無学なケンカっ早いトニー。対照的な二人のやりとりが面白いんですね。

 

 

 

 

そしてはじめは自分も黒人に対する偏見を持っていたトニーですが、旅を続けるうちに彼に、そして黒人に対する見方が変わっていきます。

 

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僕自身最初はどうなるんだろうと身構えていましたが、すぐにグリーンブックの世界観に引き込まれ、エンディングまで笑いあり涙ありでとても楽しめました。観終わった後の「良い映画だった」感がとても強い、素敵な映画でした。

 

それに加えて何より音楽が素敵です。ドクター・シャーリーの演奏のシーンが数多くあるのですが、美しい音楽に魅了されました。ぜひ映画館の素晴らしい音響で楽しんでいただきたいです。

 

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映画としては「最強のふたり」に近いかもしれません。こちらはフランス映画なので、グリーンブックはアメリカ版「最強のふたり」といったところでしょうか。

 

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グリーンブックは今なお問題視される黒人差別を扱いながらも、対照的なふたりがお互い理解しあっていく過程を描いた笑って泣ける素敵な映画です。

 

まだ観に行かれていない方はぜひ劇場に足を運んで観てください。

 

ちなみに「最強のふたり」はAmazon Primeで無料で観ることが出来ます。学生なら年会費1900円、それ以外の方でも3900円で利用することができます。もはや人権のレベルで人類に必須のサービスです。マジで使ってね。

 

 

TOHOシネマズの値上げにより映画から足が遠のく方が増えるかもしれませんが、映画を劇場で見るのは貴重な非日常体験です。ぜひ足を運んでください。

 

それではみなさん素敵な1日を。

 

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