<前回の記事>
現地時間午前6時。上海を出た飛行機が10時間にわたるフライトを終えスウェーデンのストックホルム・アーランダ空港に到着した。
日本との時差は-7時間。日本は今頃13時だ。飛行機で思いのほか眠ることができ、体的には寝起きと変わらないので時差は辛くない。
アーランダ国際空港のデザインはどこも美しく、北欧に来たことをだんだん実感し始めた。
長い列に並び入国手続きを終え、空港に入る。真っ先に目に入ったのは体の大きなブロンドの髪をしたヨーロッパの人々だ。さっきまでの機内はほとんどが中国人でほんのちょっと韓国人や日本人がいただけだった。綺麗なブロンドの髪で鼻も高い北欧の人たちが優雅にコーヒーを飲んでいる。それを見ただけでもう心が踊る。
今僕がいるのはストックホルムのアーランダ国際空港だが、実は旅の最初の目的地はここではない。これからさらに飛行機に乗り換え別の国に向かうのだ。
予想以上に飛行機が早く着き、次の便まで4時間以上時間があった。体が汗ばんでいて気持ちが悪いのでとりあえずトイレに向かった。飛行機の中で干していたシャツと靴下は完全に乾いた。今履いているものと取り替え、そしてまたトイレの中で素っ裸になりボディーシートで体を拭く。持ってきた洗顔剤で顔を洗い、頭から水をかぶりセームで頭を拭いた。後で一人旅に役立つグッズを紹介する予定だが、このセームは主に水泳をやる人が使う絞るだけで一瞬で乾く特別なタオルである。今回はこのセームをタオルがわりに持ってきたのだ。
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できる限り体を清めた僕はカウンターまで行き、もっと早い時間の便はないかを尋ねた。着いてそうそう態度がデカイが時間が勿体無いので仕方ない。しかし残念なことに1時間後の便はあるけど2万円かかると言われ潔く4時間待つことにした。
皆さんは北欧と聞いて何を思い浮かべるだろうか。洗練されたデザインの家具、充実した福祉、それとも豊かな自然だろうか。
僕が空港について真っ先に目の当たりにしたのはその物価の高さだ。ご覧いただけるように飲み物からお菓子まで何もかもが高い。
スウェーデンの通貨はスウェーデンクローナ(SEK)。
1SEK=12.5円くらいなので上の写真の水は30SEK=375円もする。高い。
カフェにあったこのサンドイッチのようなものは一つ95SEK=約1190円。高すぎる。
さすがに物価が恐ろしいほど高いことを知っていた僕は日本からこっそりおにぎりとパンを持ち込んでいた。充電出来る場所を見つけブンブンうるさい変圧器を差し込みiPhoneやその他諸々を充電した。
ひもじい食事を終え休める場所を探す。
さすが北欧の空港。僕のような貧乏人でも座れるソファーが用意されている。
ここでも充電ができた。そしてようやくここでWi-Fiをにつなぐことができた。日本を出てから上海を経由し、やっとたどり着いたスウェーデン。トータルで24時間かかった。
24時間ぶりにネットに繋ぐと、通知が大量に来た。Twitterにたくさんのフォロワーさんと、ブログを見に来てくれるたくさんの読者がいる限り、僕もできる限りそちらの作業もしなくてはならない。空港のカフェのコーヒーの匂いに包まれながら、Twitterとブログをいじる。さすがに眠い。
しばらく作業して眠気が限界に達したので寝ることにした。
1時間半ぶっ通して寝てスッキリ起きた。ちょうどチェックインの時間になったので中に入る。
また充電していよいよ搭乗。空港のいたるところに充電スポットがありとても助かる。
屈強なヨーロッパ人に囲まれ階段を登って乗り込む。無事出発。
僕の悪い癖だが出来事を詳細に書こうとしすぎてつい文が長くなってしまう。もう少しペースを上げていこう。
50分後、デンマーク・コペンハーゲン空港に到着。実は北欧の移動は飛行機の方が安いことが多い。今回も5000円で予約できた。船や電車で行けば何時間もかかるところを1時間足らずで行けるのだからコスパが最高にいい。
空港はアーランダ空港と似たような感じ。ここもコーヒーの匂いでいっぱいで心が落ち着く。北欧良すぎる。
ここでネットであらかじめ予約していたコペンハーゲンカードを発行しに行く。
入国ゲートを出てすぐ左のインフォメーションセンターでQRコードを見せる。
優しいおばさんが笑顔で対応してくれた。
こちらがそのコペンハーゲンカード。デンマークの通貨はデンマーク・クローナ(DKK)だ。だいたい1DKK=17円くらい。
・1日券(24時間) 399 DKK(約7,100円)
・2日券(48時間) 569 DKK(約10,100円)
・3日券(72時間) 699 DKK(約12,400円)
・5日券(120時間) 899 DKK(約15,900円)
この値段設定になっており、このカードを見せると電車が無料、ほとんどの美術館、博物館も無料で入れ、一部のレストランで割引が受けられる。さすが北欧、24時間券でも7100円とは高いが、移動やたくさん回ることを考えると元は取れる。
早速市内に向かう電車に行く。乗り方がわからず駅員さんにカードを見せると、じゃあ今の日付と時間を書いてねと言われた。これを見せてスタッフが有効か確認するらしい。なんとアナログな。
ちなみにコペンハーゲンの電車は改札がない。北欧には無賃乗車するような心のやましい人間はいないということだろうか。ちなみにバレると1万円近い罰金が課される。無賃乗車ダメ絶対だ。
このコペンハーゲン空港とコペンハーゲン中央駅まではわずか8キロ13分ほど。めちゃめちゃ近い。荷物を確認する暇もなくあっという間についた。
早速観光。ポケットワイファイを起動させ、一番近くにあったチボリ公園に行った。
このチボリ公園は世界でもっとも有名な遊園地の一つだ。あのウォルト・ディズニーも参考にしたと言われている。
入場料は100DKK=1700円。
これもコペンハーゲンカードで無料で入れる。
おとぎの国のような世界が広がっている。これが北欧か。僕はすっかり魅了された。
広場に出ると中学生だろうか。ダンスを披露していた。
ブロンドのすらっとした少女たちが固まっているだけで何かこうクラクラするような輝きがある。
ちょうど日も出てきていい気持ちだ。気温は15度ほど。
ちょっとだけ見てあたりを散歩した。池の周りに北欧っぽい建物があった。インスタ映えしますなあ。
続いて国立博物館へ。こちらも入場料75DKKがコペンハーゲンカードで無料になる。ありがとうコペンハーゲンカード。
(口コミでは実は無料と書いてるところもあったが真偽はわかりません。)
ここで気が付いたのだが、展示の説明が全て英語かデンマーク語なのでなかなかしんどい。さらっと見て次へ向かう。
そしてお次はクリスチャンボー城へ。なかなか大きい。
ここは無料で敷地に入れる。
かなりさらっとになってしまったが熱を入れて書くと半端ない量になってしまうので今日はここまで。
北欧の街は美しい。すっかり魅了されてしまった。
予想以上に気温は低かったが、それと反対に僕の心は熱く北欧にひきこまれていった。
<続き>