ありがとうジャック・バウアー〜24に捧げた136時間〜

 

 

40×(24×8+12)÷60=136

 

この数式が何を表してるか分かるだろうか。

 

これは僕が昨年12月から先月5月半ばまでドラマ24全話を観るのに費やした時間である。

 

全8シーズン24話とおまけの12話。一話約40分。この半年間ほぼ毎日24をみて過ごした。ノンストップでそこまで見続けられるくらいこのドラマの中毒性はやばい。

 

ちなみに宅建合格に必要な勉強時間は短い人で約100時間と言われているらしい。つまり僕は宅建を犠牲に24を観たという訳だ。

 

強引なのは百も承知である。だが今回は僕が宅建合格に必要な勉強時間以上のものを捧げた24の魅力について紹介しようと思う。

 

 

1. 最強の捜査官ジャック・バウアー

24を見始めるとまず脳内にジャック・バウアーが住み着く。彼はCTUという架空のテロ対策ユニットの捜査官だ。

 

 

ジャックはテロを阻止するためならどんなことだってする。

 

上司の命令を無視するなんて日常茶飯事。

テロリストを追うためなら一般人を殴って車を奪うことさえ躊躇しない。

囮捜査のためなら自分をナイフで切りつけてまでテロリストに扮し捜査に決して妥協しない。

 

 

そんなジャックはクソみたいな上司にクビにされたり家族に理解されず遠ざけられたり理不尽な目にも合う。

 

それでも決してくじけないのがこの男なのだ。

 

彼は決して決断を迷わない。

 

犯人をどうしても足止めしなくてはならない事態に直面した時はとっさに強盗に扮し店を襲い、アジトに潜入するために受刑者の首を切断して持っていき、時により多くの人命を救うためにテロリストの要求に従い自分のボスをその手で撃ち殺す。

 

彼の心には鬼が住んでいる。傷だらけの鬼が。

 

全部で8シーズンあるがそのほとんどがバッドエンドに近い。呪われた男と呼ばれ、関わる多くの者が彼に巻き込まれ不幸な運命をたどる。

 

自分の行動が正しいと信じながらも葛藤するジャック。鬼気迫る拷問シーンは目を背けたくなるほど強烈だ。

 

 

逆にテロリストに捕まることもしばしばだが決してこの男は口を割らない。

天井から吊り下げられ焼いた鉄を押し付けられようが劇薬を注射されようが沈黙を守り続ける。

 

そして一瞬の隙をつきテロリストを皆殺しにするその生き様はまさに最強にふさわしい。

 

観てると筋トレしたくなってしょうがない。それと同時にジャックのような的確な判断力が身についたような気がしてくる。

 

とにかくこの男。半端ない。

 

 

 

2. 日本のドラマにはないド派手な演出

これは日本とアメリカのスケールの違いだと思うんだけど、とにかく演出がド派手なのだ。

 

ヘリは飛ぶは戦闘機は出てくるわカーチェイスはド派手だわ爆発は思いっきりドッカーン!!!

 

日本のドラマでは決して観られない迫力だ。

 

とにかく臨場感がすごくてその分リアリティも半端ない。

 

日本のドラマってどうもこういうテロとか扱ってもセットがチンケで作り物感が隠せていないけど24は全くそれを感じさせない。

 

 ついでにアメリカのリアルなダウンタウンの様子も分かるのでなんだか旅行してる気分になれる。

 

もちろんテロが起きてる真っ最中だからそんな余裕ないけど。

 

 

3.なんだかんだ最強なのはプログラマー

シリーズを通して常にジャックを支えるのがCTUの上級分析官クロエ・オブライエンだ。

 

 

ジャックの無二の友人でもあるクロエはジャックのどんな無茶な要求にも応じ数々の窮地を救う。

 

瞬時に監視システムにハッキングしテロリストの位置情報を掴み、あっという間に偽の身分証を発行しジャックの潜入捜査を成功に導く。

 

クロエの存在なくしてジャックの活躍はありえない。

 

そう考えると結局なんだかんだプログラマーが最強なんじゃないかと思えてくる。

 

ジャックは銃弾飛び交う危険な場所で時に拷問されながら命がけで犯人を追う一方クロエはCTUで指示を飛ばす。

 

もちろんドラマでCTUが直接狙われ爆破されたり毒ガスを流し込まれたりと散々な目にも合うんだけど、ジャックよりは幾分安全である。

 

これからの時代プログラミングなくして生きていけないなんてよく聞くけど、このドラマを観てもなんだかそんな気がしてきた。

 

 

 

 

 

 

 

本気で魅力を語ると一万字にも収まりそうもないので今回はざっと書いてみるにとどめた。

 

とにかく24は面白い。24時間ノンストップでジャックの奮闘が描かれるのでストーリーに滞りがない。そこはアメリカのドラマの脚本の凄さというか、観ていて飽きない。

 

さすがに8シーズンもあればテロのネタも尽きるかと思いきや毎回違った設定で唸ってしまう。

 

こういうドラマってなんだかんだシーズン1が一番面白かったりするんだけど24は全然違う。

 

ちょっとマンネリ化してきたかなーってところで物語が180度ガラッと変わるブチかましがきて釘付けになる。

 

どのシーズンもオンリーワンでナンバーワン。まさに最高のドラマだ。

 

 

ちなみにこのドラマはアマゾンプライムで無料で全シリーズ観ることができる。

 

こんな中毒性のあるドラマが無料で観られるなんてなんと恐ろしいことか。一旦見始めると止まらないので試験が近い人にはお勧めできない。

 

24時間ぶっ続けで観るっていう楽しそうな見方もあるらしいが僕は徹夜できる体質ではないので断念した。もしできたら試して観てほしい。

 

てっきりアメリカでは知らない人がいない大人気ドラマなのかと思ってクラブにいる外国人に聞いてみたんだけどあんまり知られていなかった。

 

それもそのはず、このドラマが放送されたのは2001年。今から17年も前の話だ。シーズンを追うごとにガラケーがスマホに変わったりパソコンがMacBookに変わってたりドローンが飛んだりとそういう変化も面白い。

 

 

それでも中には熱狂的なファンもいて大いに盛り上がった。

 

僕の拙い英語の説明と

 

"Dammit!!!"(くそったれ!!!)

"Son of a bitch!!!"(くそったれ!!!)

 

の怒鳴り声とともに銃を突きつけるモノマネで何とかわかってくれて盛り上がった。

 

とにかくジャックバウアーは最高だ。

彼の権力に屈せず、己を貫き通す姿から学べることは数多くある。

みんなもこのドラマをみて、また一つ強くなってほしい。

 

ありがとうジャック・バウアー。君のおかげで僕は強くなれた。

 

君もジャックと一緒に、アメリカを救おう。

 

 

 

 

 

 

 

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