新潟県知事が、出会い系アプリハッピーメールで知り合った女子大生と買春してたとこを週刊誌にすっぱ抜かれ炎上し、財務次官が記者にセクハラ発言をした疑いで辞任に追い込まれた。
いそのー!ハッピーメールで知り合った女子大生を買春した米山隆一新潟県知事は、灘高校から東大理Ⅲに進んで医学部を卒業。医師免許を取った後に司法試験にまで合格した超超超エリートだったんだぜー! pic.twitter.com/M63MEAzsvJ
— 意識高い系中島bot (@Nakajima_IT_bot) 2018年4月18日
こんな感じで最近セクハラ絡みの問題が多い。
こういうニュースを見た皆さんは、
「いいおっさんが気持ち悪いな…」
「ありえねぇ…」
という感想を抱く人がほとんどだろう。
しかし僕は思うのだ。一体この中の何人が彼らに近い行為をしているのだろう…と。僕は今回辞任に追い込まれた彼らの気持ちが良く分かる。彼らは恋をしていたのだ。少なくとも相手に好意を抱き、向こうも自分を好いているだろう、こうすればもっと好かれるはずだ、そう考えて今回の行動に移ったに違いない。
そこで今回は、なぜ彼らのような社会的に高い地位にある官僚がこういったセクハラや事件に巻き込まれたのかを僕の周りで起きた出来事を例に解説したいと思う。かなり偏見も入ってると思うけど、どうか最後まで読んでほしい。
(1)フリーターに好きな子を取られたAくん
この前の春休み、地方の医学部に通う友達と久々に飲んだ。もちろん話題は異性に関することに移り、彼からこんな相談を受けたのだ。
「モテると思って医学部に入ったのに全然モテない。それにこの前、バイト先の好きな子を同僚のフリーターに取られた。何でだか意味が分からない。」
僕はこんな感じでよく相談をされる。何十件もこういったコンサル経験を積んできた僕に言わせれば、彼の「モテると思って医学部に入った。」というのがそもそもの間違いだ。
たしかに医者は高給取りの代名詞だ。その分医学部に入るのも難しく、平均三浪と言われているくらいだ。もちろんリターンも大きく年収は群を抜いて高い。キラキラ港区女子たちはそんなエリートを求めている。
ではなぜ彼は大学でぜんぜんモテないのか。理由は簡単だ。
単に需要がないからである。
たしかに社会に出た後、医者と一緒にいることは稼ぎの上で大きなメリットになる。だが今は大学生だ。
君がいくら頭が良くて難しい微分方程式が解けたりしたところで女の子は何にも幸せにならない。君が医者の卵でもだ。
だから自分は医学部だからモテて当然だ!という態度は間違っている。もちろん医者の卵を大学生のうちに捕まえておこうという人もいるのは事実だが、残念ながらその層に求められていないということだ。
だから結局Aくんの好きな子は、将来の安泰をもたらすAくんよりも目先の幸せを叶えてくれそうなフリーターに飛びついたに違いない。
このように学歴、肩書きで自分はモテると思い込むのは非モテの代名詞だ。この非モテというのは僕が最近ハマってるナンパ師系のブログで使われている言葉で、読んで字のごとくモテない人たちを指す。僕も偉そうなことは言えた立場ではないが、過剰な自信は悲劇を呼ぶのだ。
今回の件も、俺は知事だから、財務次官だから、向こうも俺を尊敬して良く思ってるはずだ。という傲慢さがことの発端なのかもしれない。
そしてナンパ師界隈で研究されるモテの理論では依存も大きな問題として扱われる。
いきすぎた依存はさらなる悲劇を招くのだ。
(2) 依存してしまう非モテたち
依存、これは恐ろしい言葉だ。僕らは何かに依存した途端にそれ以外のことを考えられなくなる。
これまた僕が受けた相談の一例だが、高校時代、ある友人Bくんはとある女の子に一目惚れし、何とか連絡先をゲットして食事に誘おうとした。
ここまではいい。勇気を出して連絡先を聞き食事に誘う。自分からアクションを起こすことは最も大切なことだ。
しかし彼はあまりにも彼女への愛が深すぎて彼女以外には全く興味がなかった。その結果、彼女への愛が暴走し、LINEが三日も帰ってこないのにいわゆる「追撃LINE」を何度もかましてしまったのだ。
今忙しい感じー?汗
そういえばこの前パンケーキ好きって行ってたけど俺美味しいとこ知ってるんだよね〜笑
おーい笑 生きてるー?笑
もちろん返信はこない。
しかし彼は諦めなかった。何か課題で死ぬほど忙しいのだと信じ、2週間後についに食事のお断りのLINEがきた時の彼女の言い訳
”ごめん、間違えてスマホ洗って壊れちゃった笑”
を疑うこともせず、どんなに返信が遅くても辛抱強く待ち続けた。
いつか不思議な力が働いて彼女が振り向いてくれる日が来ると信じて...
しかし事態は一向に改善しなかった。
ついに彼はなんの脈絡も無いままいきなり愛を告白し、結局そのメッセージに既読はつかないまま、彼の純愛は幕を下ろしたのだった。
この悲劇の原因は依存である。
先程紹介したナンパ師界隈のブログでは依存は非モテの特徴とされ、気になる異性を複数用意しそれぞれにアプローチをかけるのが最も効果的とされている。
理由は簡単で相手に依存してる様子を見せるのはめちゃめちゃダサいからだ。
相手からすればそんなに好意のない相手から一方的に向けられる愛の言葉は気持ちが悪いったらありゃしない。
好意を複数に分散させている人は1人がダメでもまだ他があるという余裕から依存せずに済む。結局のところ何事についても余裕のある人が強いのだ。
一方、依存してる人はそこからさらに追撃をかけるのだから逆効果だ。ますます気持ち悪がられる。
だいたいこのご時世に忙しすぎてLINEを返せない人類など存在しない。
二日も返信がなかったらそれは脈なしでさっさと諦めるべきなのだ。
話を財務次官の件に戻そう。結局相手にのめり込みすぎた悲劇のセクハラ官僚はこんなにもストレートに愛をぶつけてしまった。
RADWIMPS顔負けの愛の唄である。
僕は彼の気持ちが痛いほどわかる。僕自身、こんな感じでほとんど脈のないLINEをしながらいきなり告白に踏み切ったことがある。結果は見事に惨敗。いま思い返せば僕には相手を思いやる気持ちが足りてなかった。
思いやり。
これはどんなコミュニケーションについても必要なものだ。そして多くのセクハラはこの思いやりのなさから生じている。次はこの思いやりについて見ていこう。
(3)おっさんはキモい
もしこの記事をおじさんと呼ばれる世代の方が読まれていたら申し訳ないのだが、残念ながら世のおっさんのほとんどは気持ち悪い。
そしてこの気持ち悪さに気がついていない自信過剰なおっさんたちがセクハラを引き起こしてしまう。
つい最近、こんなツイートが拡散された。
え!!「部長に頭ポンポンされた(笑)」って笑うとこなの!?キモすぎない???これ書いてるのおっさんだろ?? pic.twitter.com/jkN2zxIgTK
— heroin (@_h_e_r_o_i_n_) 2018年4月12日
上司のおっさんが部下の女性の頭をぽんぽんと叩いて女性が喜ぶという雑誌の記事だ。
恐らくこの記事を担当したのはおっさんで、若い女の子は上司のおっさんに褒められて頭をぽんぽんされたら嬉しいよね!という妄想に基づいて書かれている。
そんなわけがない。そう思うなら逆に自分をその立場に置いて考えてみてほしい。自分が部下だとして、上司のおばさんに頭をぽんぽんされて嬉しいだろうか。不快なだけである。さらにせっかく整えてきた髪も乱れて気分が悪いことこの上ない。
残念ながらおっさんは良く思われていないのだ。もちろん上司という建前上、部下はあなたに優しい顔をするだろう。だがそれは上司と部下という関係性から生まれるものだ。そこを勘違いしてしまうと悲劇が生じる。
今回の件ももしかすると、自分に良くしてくれるのは僕のことが好きだからに違いない。だからちょっとエッチなことを言っても大丈夫なはずだ!と勘違いしてしまった彼がこうも大胆な言動に踏み切ってしまったのかもしれない。
こんな感じで自分は気持ち悪いという大前提をすっぽかしてありあまる行動力でアクションを起こすと思いがけない惨事が引き起こされる。
僕らは常日頃、自分は周りよりも自分を評価してしまうということを意識し、相手と適切に距離を詰めていく必要がある。
こんな感じで、
学歴肩書きでモテるという謎の自信がある
相手に依存してしまう
自己評価が高く自分が気持ち悪いことを自覚していない
これに当てはまる人達は要注意だ。もちろん僕もそうだ。逆にこの点を守れば人間関係は上手くいくはずだ。
みなさんも無意識のうちにセクハラをしないよう気をつけてください。