ドバイをタクシーで爆走して6000円ぼったくられた話

 

 

2月も半ばになり、多くの大学生が春休みを謳歌していることでしょう。

中には足を伸ばして海外旅行にいる人もいるはずです。

そんな人たちに僕は声を大にして言いたい。

 

ぼったくりには気をつけろよ

 

と。

 

僕も大学生の例に漏れず、去年の休みにフランスに旅行に行きました。

 

でも僕は貧乏学生です。日本からフランスまでの直行便なんてお高いものに乗れるはずもなく、トランジットでフランスに向かいました。

 

その道中の乗り換え地点がドバイでした。チケットを見ると、ドバイ到着から出発まで5時間半、手続きも含めると約4時間自由な時間がありました。

 

そこで僕の脳裏にアイデアが浮かびます。

”この時間でドバイ観光できるのでは???”

そう思った僕は行きの飛行機で4時間でドバイ満喫プランを練り、実行に移しました。

 

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深夜2時、ドバイに到着。流石に真夜中なので人は少なかったですが、石油王みたいな格好した人が本当にたくさんいました。

 

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残念ながら写真を撮り忘れたのですが、空港の時計がロレックスでした。さすがお金持ちの国です。

 

そして何と言っても空港がデカイ!そしてきれい!天井は高いですし、やたらめったらキラッキラしてます。

 

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外に出る前にお手洗いに行ったんですが、礼拝所の隣で僕が用を足してる間に礼拝が始まって朗唱が聞こえてきました。薄暗いトイレに1人だったのでめちゃめちゃ怖かったです。

 

そのあと両替をして外に出ましたが、めちゃめちゃ暑い!

深夜にも関わらず気温はなんと35度!

クラクラしました。

そして計画通り、タクシーを捕まえてドバイ観光に向かいました。

ここで注意しなくてはならないのがどのタクシーに乗るかです。

一番安心なのはピンク色の女性ドライバーのタクシーです。

 

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ただし同伴者に女性がいないと乗れません。なので仕方なく普通のタクシーに乗りました。ドアを開け迎えてくれたのは陽気なおっちゃんでした。僕の知らない言葉で話しかけてくるので怖かったですが、英語が通じたので拙い英語でなんとか”俺は日本から来た。あの世界一高いタワーに連れてってくれ。ついでに他のオススメスポットも回って最後また空港に戻してくれ”と頼みました。

 

通じたんだかわかりませんでしたがおっちゃんは車を発進させ、僕はアラビアンナイトの冒険に出発しました。

 

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真夜中なので車も少なく、おっちゃんはありえないくら車をぶっ飛ばします。めちゃくちゃ怖かったですが、俺は今、深夜のドバイを時速120キロでぶっ飛ばしてるんだなあ。と感慨に耽りました。

 

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10分、20分と、おっちゃんは車を飛ばします。

 

......待てよ?これどこまで行くんだ?

 

空港を出て20分、地図を起動したら20キロ以上移動してました。

 

......いつになったら着くんだ?それにタクシー代足りるのか???

 

さっき空港でドバイの通貨ディルハムを7000円分持ちました。飛行機でいろんなサイトをみて5000円あれば足りるとあったのですが、さすがに不安になりました。

 

それに何にも知らない土地で知らないおっちゃんの車に乗って誰もいない道路をすっ飛ばしてるのが怖くなって来ました。タクシーは止まる気配がありません。この時点で空港から25キロ、ここで降ろされたどうしよう。変な汗が出始めました。

 

するとおっちゃんが車をとめました。まじか、ここで降ろされるのか?それとも金盗られるのか?殺されちまうのか?とめちゃめちゃ怖かったですが、

 

”このホテル有名だから写真取ってこいよ。ここ車いちゃいけないから10分たったら戻ってくるよ”

 

おっちゃんはそう言い残しどこかへ行きました。

 

僕が連れてかれたのは超高級ホテル、アトランティス・ザ・パームホテルでした。

 

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まだ日が昇ってないので、こんな写真しか撮れませんでしたが、昼間はこんな感じらしいです。

 

 

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スウィートルームは一泊250万円!さすがお金持ちの国ドバイです。

 

ちなみに地図でいうとここにいました。

 

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暗くてよく分からなかったけど、俺ここにいたんだ!すげえ!

 

 

 

ひとしきり写真を取ったところで自分が置かれている状況に震えました。

 

空港から30キロ、名前も知らないタクシーのおっちゃんはどっかに行ってしまい、見知らぬ土地にただ1人。

 

やばい。

 

再びの緊張が走りました。

 

でもちゃんと数分後におっちゃんは戻って来ました。いや、これ心臓に悪すぎる。

 

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次におっちゃんはまた有名なホテルに連れてってくれました。あんまり上手に撮れてませんが見たことある人も多いはずです。

 

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バージ・アル・アラブホテルというらしいです。きれいな写真だとこんな感じ。

 

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すぐ近くにはプールがありました。

 

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これまた有名で世界最大のウォーターパークらしいです。

 

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30mの高さからサメのいる水槽に突っ込むスライダーがあるらしく、お金持ちの考えることは意味わからんなあと思いました。

 

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そしてメインイベント、世界最大のタワー、ブルジュハリファに向け出発しました。

高さはなんと828.8メートル。実際高すぎるのでこのドライブの間ずっと見えてました。

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しかし近づくに連れてますます大きくなり、いざ真下に行くとこんな感じでした。

 

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首がめちゃめちゃ痛い。ほとんどスマホを空に向けて撮影しました。日中なら登ることもできたのですがこの時まだ四時半。ですが既に陽は登り始めています。

 

最後に近くにある世界最大のショッピングモール、ドバイモールに連れてってもらい(当然営業時間外なので写真撮るだけ)空港に向かいましたが、ここで問題が発生。

 

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メーターを見ると僕の持ってるディルハムをオーバーしてました。

 

慌てた僕は”ディルハムが足りないからユーロで払えるます?”と聞いたところ。

問題ないと答えてくれました。

 

ついでに彼の身の上話もしました。

バングラデシュから出稼ぎで来たらしく、故郷に妻と子供を残して単身ドバイで仕事をしているらしいです。やっぱり物価が高く、家賃の低い地区に住んでいると言ってました。物価が高い分給料もいいので、ドバイは出稼ぎ労働者に人気だそうです。

 

そしてよくやく空港に到着...しましたがここでさらなる問題が発生します。

 

さっきおっちゃんが言ったように足りないディルハム(日本円でだいたい3000円分)をユーロで出しましたが、さっきまで優しかったおっちゃんの態度が激変。

 

急に顔を真っ赤にしてこんなんじゃ足りねえよとキレてきたのです。

”いや待ってくれ今から空港で両替してくるから”と言っても”待ってる時間なんて俺にはねえんだ。今ここで払え。”の一点張りです。

 

あまりの出来事に僕は何も言えず呆然としてしまいました。

するとおっちゃんは僕が払ったディルハムを返し、フランスで使う予定だったユーロを入れた封筒を奪い、必要な分だけとり、これでいいぞといいました。

 

その時おっちゃんが封筒から取ったユーロは日本円で14000円程度。メーターのディルハムが日本円で8000円程度だったので14000-8000=6000円のぼったくりです。こんな簡単な計算いつもならすぐにできますが、なんせ知らない国の知らないおっちゃんに知らない言葉でキレられている状況です。冷静な思考などできるはずもなく、あれ、なんかぼったくられてね?と思いつつ、おっちゃんのいうがままにお金を払いタクシーを降ろされました。

 

本当にあっという間の出来事でした。今思い返せば徹底的に抗戦すべきでしたが、おっちゃんの豹変っぷりに威圧され何もできませんでした。

 

おっちゃんの見えるところでユーロがたくさん入った封筒を出したのが間違いだったと思います。

 

多分、”こいつユーロたんまり持ってやがる”と思ってディルハムは取らずにユーロから払わせたんだと思います。

 

皆さんも海外に行くときは大金を人に見せないように気をつけてください。あっという間にぼったくられます。

 

僕は過ぎ去ってくタクシーを見ながらこんな顔してました。

 

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ぼったくられるとあのお金があればあれしたかったのに...といつまでたってもぼったくられたお金が頭から離れなくなってしまい、後の旅行が台無しになります。

 

こういうぼったくりに対する正しい対処法は、日本語でブチギレることです。

相手の剣幕に負けず、こちらもものすごい勢いでキレましょう。

 

実際にフランスでぼったくられかけたとき、舌打ちをして”おい、お前この数字おかしいだろ”と迫ったらやれやれといった感じで通常の値段に戻されてことが何度かありました。

 

お行儀は悪いですが理不尽な請求には強気な態度で抵抗しましょう。その際ヒョロガリだとただド突かれて終わりです。こんな時のために筋トレもしましょう。円は日本でしか使えませんが筋肉は万国共通です。欧米人に負けない身体を作って旅行しましょう。

 

とにかく海外旅行にぼったくりはつきものです。

皆さんこれから海外旅行に行くと思いますが、くれぐれも気をつけてください。

目には目を。歯には歯を。ガチギレにはガチギレを。

キレられたらキレ返す。倍返しです。

うまいことぼったくりを撃退し、いい旅行をお過ごしください。

 

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