最後に気になっていた海外展開を見てみる。
実はメルカリはイギリスに進出するも、全然事業がうまくいかず撤退している。
2018年6月期のイギリス事業の売上高は3000ポンド(約43万円!)で、Mercari Europe Limitedの最終赤字は730万8000ポンド(10億3921万円)だった。僕がバイトした方が稼げてたやん。
グローバル市場拡大を狙うメルカリが、欧州から撤退を決めた。今後、米国事業とメルペイに注力するという。…
実は撤退以前は優秀な大学生を費用を全額負担してアメリカとイギリスに調査させに行く太っ腹なインターンをやっていたのだが、すでにもう実施されていない。
なので僕はてっきりアメリカもうまくいってないんじゃないかと思っていたが、IR資料をみる限り順調そうだ。
特におもろいなと思ったのがUS市場におけるメルカリのポジションだ。
メルカリはアメリカで人気のどのサービスにもない立ち位置にいるという。
例えばebayは簡単に言えば世界版ヤフオクだが、CtoCというよりは業者が商業目的で使うことが多いのだろうか。
CtoCフォーカスではないに分類されている。
右の「クラシファイド」が初耳だったのでググってみると「目的や地域によって分類された募集広告や告知を、一覧形式で掲載する広告媒体」らしく、誰でも広告が載せられるらしい。
ではそのクラシファイドの"craigslist"とはなんぞや。
調べてみると、どうやらジモティみたいな何でも対面で取引できる掲示板のようだ。
回答 (4件中の1件目) Craigslistは、シリコンバレー七不思議のひとつです。何もかもが特殊なので、アメリカでも…
サイトが絶望的にダサい。
craigslist provides local classifieds and forums for jobs, h…
確かにこれらのサービスと比べれば、メルカリは誰でも簡単に出品できて、全国どこでも発送できるという点では独自の立ち位置を占めていると言える。
では以上を踏まえ、メルカリの通気の当期純利益を見てみると...
赤字137億円!!!
いや赤字なんかーい!と突っ込むのは早い。
メルカリにとっては今はとにかく未来で大きなリターンを得るための投資の時期なのだ。
順調に登録者数とGMVが伸びる国内事業を伸ばし、メルペイでQRコード決済の派遣をとり、アメリカでも確固たる地位を築く。
そのための準備期間ということだろう。
不用品の推定価値は年間約7.6兆円もあるが、フリマアプリの市場はたったの6392億円だ。
137億の赤字を叩き出してまで力を入れる「メルペイ」と「US事業」
果たして吉と出るのだろうか。
とりあえず...... みんなメルペイ使おう☆
...とまあこんな具合でIR資料をググりながら解説してみた。時間もかかるし知らないことばっかりで疲れたが、めっちゃ楽しい。
何より資料が綺麗だからみていて飽きない。
最後にちょっと語らせてもらうと、自分自身去年一瞬就活してて、実はとある企業さんに内定ももらったのだが、それを蹴って休学している。で、その一瞬の就活時期に感じたのが、ググれば分かることを調べるだけでかなり有利になれるってことだ。
例えばインターンも何もしてない平凡な学生が、バイトとかサークルの経験をこねくりまわしていい感じにアピールしようとしても限度があるでしょ。
そこで「僕は決算資料を読み込んでこんな課題があるなと感じ、これこれこうすればいいんじゃないかと思いましたー!」とかいったら結構おもろいと思うんですね。
僕自身、インターンもしてないのでこうやって解説することで勉強したいと思ってます。
というわけで次回から「大学生に人気のTOP50社」のIR資料を解説するという地獄の連載を始めます。お楽しみに。
そうだ。一日にメルカリでいくら売れてるかって推測すんのもやってみよう。