電車の中吊り広告を見ると『貯金しろ』『英語を学べ』『会社やめろ』『あれを食うな』『日本は終わり』など、強烈な煽りのメッセージで溢れかえっている。
そんな中吊り広告のようなメッセージを最近はSNSでも目にするようになった。
インフルエンサーと呼ばれるフォロワーの多い人が
『副業しろ』『自己投資しろ』『動画の時代だ』
など〇〇をしないとヤバいと不安を煽っている。
僕もフォロワーが万を超えていてインフルエンサーということになるのだろうか。たしかに僕も『筋トレしろ』『読書しろ』『情弱を抜け出せ』など不安を煽る気はなくとも、これをした方がきっといいと思いを込めてメッセージを投げかけている。
しかし、これらのインフルエンサーの言葉を信じてはいけない。
僕が言ってることも例外ではない。
まず大前提として、人は自分が体験したことの範囲内でしか語ることができない。
YouTubeで成功した人はみんなYouTubeをやれと言うだろうし、株で成功した人は株をやれと、会社をやめてフリーランスとして成功した人はフリーランスになれと言うだろう。
僕も筋トレや読書を通して人生が楽しくなったのでそれらをやった方がいいと発信している。
しかしそれはあくまで一個人の成功体験でしかない。
同じことを他の人が実践したところで同じようにうまくいくとは限らない。再現性はないのだ。
よく僕のもとに『いつもブログ読んでます!中島さんの言う通りにいろいろやってみます!』というメッセージが来るのだが、嬉しさとともに不安な気持ちになる。僕が言ってることが全て正しいわけではないし、仮に僕のオススメの通りに何かやってみたとして、必ずしも期待した結果が得られるわけではないからだ。
本来、人は誰かに依存しないで生きるべきだと僕は思っている。
人の人生は各個人のものなのだから、自分の頭で考えて、自分で決断しなくてはならない。
その決断の参考にするために周りの尊敬する人や憧れの人の意見を参考にするのは構わないが、全て鵜呑みにするのはあまりに自分の人生に責任がない。
そしてインフルエンサーに限らず、人がオススメしてくるものは疑ってかかった方がいい。
向こうからオススメしてくるものに良いものは基本的にない。
なぜなら素晴らしい商品は宣伝なんかしなくても売れていくので誰かの助けを借りる必要がないからだ。
これはとくに保険や不動産に言える。営業マンが必死こいてオススメしてくるのは、それが素晴らしい商品だからではなく、必死にオススメしなければ売れないものであり、それを売ることで彼らに利益があるからだ。
インフルエンサーが大々的に商品を宣伝するのも全く同じで、本当に良いものであれば彼らの力を借りずとも売れるものだ。
かくいう僕も自分で営業をして企業と仕事をしたり、本や映画を勧めることはあるが、必ず自分で使って素晴らしいものだと判断し、もっと多くの人に知ってほしいと感じたものに限っている。
ただ一方で利益を得ることは大前提であり、このブログから本やモノを買うことで、僕に数%入ってくる仕組みになっている。
僕だってボランティアで情報発信してるわけじゃないし、お金を人と違う方法で増やすことが好きで、四六時中お金のことしか考えていない。おかげで飽きずにずっと続けられている。
以上のように誰かが何かをオススメする際、基本的に何らかの利害が発生していると考えた方がいい。
もちろん友人同士など親しい間柄ではそんなことは少ないと思うが、知らない人が何か勧めてくる場合は気をつけなくてはカモられる。
冷静に考えて、赤の他人が見ず知らずの自分にメリットを提供する理由なんてないのだから。
結局のところ、僕たちは自分の頭で考えて決断しなくてはいけない。
僕が偉そうに言ってることも「ああ、こんなこと言ってる人いるな」程度で参考にするのはいいが「何でも言うこと信じます!」みたいな信者状態になってはいけない。僕は皆さんの人生に責任は持てないし、持ちたくもない。各々、自分の判断で楽しく生きてほしい。
とくにお正月に話題になった3万円配るアレを拡散してた脳ミソに餅詰まってる人たちはよく聞いてほしいと思う。
前澤友作氏の100万円お年玉企画に便乗してこういうのが大量発生してるけど、当然だけど金は配らず、情報商材売りつける業者にアカウントを売り渡すんだー。
フォローして拡散してる層は自分の頭で考えられない情報弱者ばっかりだから情報商材がよく売れるんだぜー。 pic.twitter.com/bs6aRwV0cn
— 意識高い系中島 (@Nakajima_IT_bot) January 2, 2020
以上。他人の言うことなんて信じないで、自分で判断するよう心がけるべきだと思う。
そうすれば騙されたり被害に会うこともなくなるはずだ。
もっとも、これも僕が感じただけのことなので、全く鵜呑みにする必要はないのだが。