映画「オーケストラ!」が1人でスタンディングオベーションしたほど良かった

 

 

こんばんは。最近映画の記事の投稿が多い中島です。

 

今回は「オーケストラ!」という作品を鑑賞しました。

 

何の変哲も無いこのタイトル。一体どんな映画なんだろうと思い見てみました。

 

結論からいうと、クライマックスで1人スタンディングオベーションしました。

そのくらい良かった。

 

笑って泣ける映画とはまさにこのこと。今日はそんな「オーケストラ!」を紹介します。

 

 

ロシアのボリジョイ劇場で清掃員として働くアンドレイは、かつては名門ボリジョイ交響楽団の天才指揮者だった。そんな彼は共産主義政府のユダヤ人排斥運動に従わず、団員のユダヤ人をかばった罪で楽団を追い出された過去を持つ。

 

ある日、たまたまオーナーの仕事部屋にいたアンドレイはパリの劇場がキャンセルした劇団があったので代わりにぜひボリジョイに出演してほしいというファックスを見つける。

 

これをみたアンドレイは音楽界に復帰する千載一遇のチャンスだと、かつての仲間を集めボリジョイになりすましてパリに行くことを決意。

 

癖の強い昔の仲間をどうにか説得するアンドレイ。

彼は夢のパリで大好きなチャイコフスキーを演奏することができるのか...

 

と言った感じのアンドレイと愉快な仲間たちがおバカしながらも一致団結するハートフルなストーリーです。

 

もちろんこの映画では音楽がたくさんでてきます。

 

素晴らしい映画には素晴らしい映画がつきものだと僕はよく言っていましたが、この作品も例に漏れず何と言っても音楽がいい。

 

お調子者で周りのいうことなんて聞かず好き放題するかつてのアンドレイの仲間たちですが、演奏については天下一品。

 

 

 

チャイコフスキーを中心にいろんな曲が演奏されすっかり虜になりました。

 

この映画、一見コメディ要素が強いんですが、実はかつてのロシアの強烈な共産主義が起こしたいろんな悲劇も話に練りこまれていて、結構重い話題も扱っているんです。実はそれがこの映画のもう一つの大事なポイントで、これについてはぜひ実際にみてみてください。

 

でもそんな暗さを微塵も感じさせないギャグとストーリーの構成はさすがでした。一丁前に映画の評論ができるほど大した数見ていないですが、最近こんな感じの笑える映画が好きな僕にとっては大ハマりでした。

 

こういう音楽の映画を見ると、「何か楽器習いたかったなあ」って毎回思うんです。小さい頃、一度やったら最後までやるというモットーがあったためあまり多くの習い事にチャレンジできなかったんですよね。だから音楽も全くやる機会がありませんでした。

 

 

合唱コンクールとかでピアノを弾いてる友達がかっこよくてずっと憧れていました。それで高校生の時にいてもいられなくなって中古のキーボードを買って練習して見たんですがなかなかうまくいかず、楽器はそれっきりに。

 

一応楽譜を自分で買って毎日少しずつ練習して2ヶ月くらいで簡単な曲なら両手で弾けるくらいにはなったんですが、そこからあまり上達できず諦めてしまいました。

 

だから音楽ができる人に対する憧れがあって、この映画にでてくるキャラクターみんな演奏が大好きな感じがひしひしと伝わってきて自分まで楽しくなってきました。やっぱり明るい映画もいいよね。

 

圧巻なのがクライマックス。

チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲の12分にも渡る演奏。

 

まるでコンサートに来たかのような感覚になり、ラストには1人スタンディングオベーションしてしまいました。

 

 

 

とにかく笑いあり、涙ありの傑作です。ぜひ観て下さい。 

 

実はこの映画、2001年に実際にあった偽のボリジョイ交響楽団が香港で講演した事件がモデルになっているそうです。

 

映画だからこそ笑える話ですが、実際にそんなことが起こっただなんてにわかには信じられません。

 

監督のラデュ・ミへイレアニュ曰く「偽楽団が海外にいく点だけを強調して、自信喪失な時代を生きる人たちを励ましたかったんだ。」とのこと。

 

監督の言葉通り、観た後に元気が出る、そんな素晴らしい映画でした。

 

いつかピアノ弾けるようになりたいなあ。

ぜひ観て下さい。

 

 

 

 

 

 

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